『アサシン クリード ヴァルハラ』は、Ubisoft史上2番目に大きな利益を上げているタイトルだった。その理由とは

『ファークライ6』は、『アサシン クリード オデッセイ』に匹敵する売れ行きだと報告。さらに『アサシン クリード ヴァルハラ』は、すでにUbisoftの歴史上2番目に大きな利益を生み出しているという事実が明らかにされた。

ユービーアイソフトは現地時間10月28日、2021-22会計年度前期の業績を発表した。このなかで同社は、今月発売したばかりの『ファークライ6』は、『アサシン クリード オデッセイ』に匹敵する売れ行きだと報告。ちなみに同社は、『アサシン クリード オデッセイ』のローンチ時には、シリーズのなかでもっとも大きな売り上げを記録するタイトルのひとつになるだろうと、手ごたえを語っていた。具体的な数字は明らかにされていないが、良好な滑り出しとなったようだ。

そして同発表では、『アサシン クリード』シリーズの最新作である『アサシン クリード ヴァルハラ』についてもコメント。同作はまだ発売から1年も経っていないが、すでにUbisoftの歴史上2番目に大きな利益を生み出しているという事実が明らかにされた。上述した『アサシン クリード オデッセイ』をも上回る成績だそうで、特にDARPU(ユーザー1人あたりからの1日の平均利益額)の高さが顕著だとしている。


『アサシン クリード ヴァルハラ』は、ヴァイキングであるエイヴォルを主人公とし、9世紀暗黒時代のヨーロッパを舞台に、ノルウェーからイングランドに侵攻していく様子を描く作品だ。本作ではシーズン制が導入され、ローンチ後には有料・無料のコンテンツが追加。シリーズで初めてとなる、2年にわたるコンテンツ提供が計画されている。

本作においては、今年8月に拡張コンテンツ第2弾となる「パリ包囲戦」が配信。今回の業績発表によると、同コンテンツでは記録的なエンゲージメントがみられたそうで、本作のプレイヤーの多くが購入しプレイしたようだ。本作の有料コンテンツは単品で配信されているほか、シーズンパスも販売。また、ゲーム内通貨や素材などをアンロックできるヘリックス・クレジットのような、少額課金要素も用意されている。本作の収益性の高さからは、こうした追加コンテンツの販売や、少額課金が好調であることがうかがえる。それだけ、ユーザーが本作を気に入っているといえるかもしれない。

ちなみに、Ubisoft史上1番利益を上げているタイトルが何なのかについては、言及されなかった。ファンのあいだでは、2015年の発売から精力的に運営が続けられ、今年2月には総プレイヤー数7000万人を突破した『レインボーシックス シージ』が1位なのではと予想する声が一部に聞かれる。

*昨日10月28日に発売された『ライダーズ リパブリック』。Ubisoftは同作についても、非常に長く運営を続けるタイトルになるだろうとの観測を述べた。

今回の業績発表では、『アサシン クリード ヴァルハラ』や『レインボーシックス シージ』以外にも、『ウォッチドッグス レギオン』や『ザ クルー2』『フォーオナー』といった過去のタイトルも、売り上げに大きく貢献していると言及。『ザ クルー2』については、コミュニティベースのドライブゲームというユニークなポジションにあることもあり、エンゲージメントおよび収益は、2年前よりもそれぞれ70%・53%増加しているとのこと。

また、冒頭で触れた『ファークライ6』は、ユーザーひとりあたりのプレイ時間が、前作よりも25%増加しているという。このほか、『Tom Clancy’s The Division Heartland』『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』『Rocksmith+』は2022〜2023年に発売するとし、それぞれ当初予定より延期することも明らかにしている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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