一部環境で発生しているPC版『Just Cause 3』のパフォーマンス問題について開発のAvalancheが言及、早急な対策を約束する
12月1日の発売以降、オープンワールドアクションゲーム『Just Cause 3』にグラフィック関連のバグやパフォーマンス問題が存在するとの報道や報告が続いている。この件に関して開発スタジオのAvalanche StudiosがSteamに初めて公式声明を掲載し、一部のプレイヤーが各種問題に遭遇していることを認め、早急に対策することを約束した。ただし現時点でアップデートパッチの配信時期は明らかにされておらず、問題の修正にはもうしばらくの時間が必要だとしている。
この騒動は、海外の複数のメディアが発売前にPS4版やXbox One版にパフォーマンス問題があると報じたことが発端となったものだ。その報道内容は、ときおりロード時間が数分かかったり、フレームレートが極端に落下するシーンがあるというもの。ローンチ後はSteamフォーラムやRedditにもPC版に対して同様の報告が寄せられ、複数の主要メディアがその様子を報じていた。その後、海面がなくなったり物理エンジンの挙動が荒ぶるなど、各種の問題もイメージや映像付きで確認されている。
大きな注目を浴びたNX Gamerのパフォーマンス検証映像
Steamでのユーザーレビューが「賛否両論」となったりするなど、先日のPC版『Batman: Arkham Knight』での事件を思い起こさせる今回の『Just Cause 3』の騒動だが、筆者が見た限りではそこまで重大な問題には達していないという印象だ。Steamレビューやフォーラムに「まともに動作しない」という報告ばかりが寄せられているわけではなく、高fpsを維持してプレイすることができているという話も数多くある。
ただ割合は不明ながらも、バグや問題の存在は確かに報告されており、PC版を購入するつもりなら今後も引き続きAvalancheの報告に耳を傾けておくべきだろう。現在は特にAMDのグラフィックカード上にて問題が発生していると報告するプレイヤーが多い印象を受けるが、原因となっている構成やパーツをAvalancheはまだ明らかにしていない。
なおPS4/Xbox One版に関しては、海外メディアEurogamerのパフォーマンス検証コーナーDigital Foundryで確かに爆発など一部シーンでのfpsの下落が認められているものの、プレイが不可能なほどのものではない模様だ。また長時間のロードについては、サーバーへのオンライン接続が原因になっているのではないかという検証もあり、根が深い問題でなければ近々解消されるだろう。
Avalancheは今回の公式声明にて、問題があった場合にはカスタマーサポートに報告するよう続けている。