『フォートナイト』最新アプデのパッチノート内で『Among Us』についに言及。人狼風モード「インポスターズ」に関して
Epic Gamesは10月12日、『フォートナイト バトルロイヤル』向けの最新アップデートv18.20を配信。そのパッチノートの「インポスターズ」モードの項目にて、宇宙人狼ゲーム『Among Us』に言及した。
『フォートナイト バトルロイヤル』の「インポスターズ」は、今年8月に導入されたマルチプレイモード。参加プレイヤーは「エージェント」と、エージェントになりすました「偽者(インポスターズ)」に分かれてプレイする。エージェントはマップ内に配置された任務をすべて完了することを目指し、一方の偽者はエージェントたちを撃破することが目標だ。また、プレイヤーは全員に招集をかけて討論をし、投票によって偽物だと思うプレイヤーをゲームから追放することができる。
こうしたゲームプレイについて、実装当時には『Among Us』にそっくりだと話題に。また、同作の開発元InnerSlothのスタッフらも、『フォートナイト』とは名指しせずに、不満を述べるコメントを投稿していた。『Among Us』はさまざまなメーカー・作品とコラボしているが、インポスターズはそうではなかったという(関連記事)。
そして、それから約2か月経って配信されたアップデートv18.20のパッチノートでは、「Innerslothの『Among Us』にインスパイアされたゲームモード「インポスターズ」が改善されています」と記載。Epic Gamesは、インポスターズが『Among Us』から影響を受けて制作されたことを初めて認めた。開発元の名前まで記載しているということは、クレジットの意図があるのだろう。
『Among Us』は人狼ゲームをベースにしたものであるが、Innerslothは独自のゲームプレイメカニクスを作り上げ、大きな人気を獲得するに至った。『フォートナイト バトルロイヤル』へのインポスターズの実装は、小さなインディースタジオの成功を、大企業がかすめ取ったような格好となり、これまでEpic Gamesに対しては批判も少なくなかった。同社はそうした声を受け止め、今回パッチノートにて言及する異例の対応をおこなったのかもしれない。
なお今回のアップデートでは、インポスターズには「希望の役割」機能が実装。エージェントか偽物どちらになりたいかを設定すると、マッチング時にその役割が割り当てられやすくなる。また、プレイリストにはオープンのボイスチャットが追加されている。このほかの詳細についてはパッチノートを確認してほしい。
【UPDATE 2021/10/13 2:06】
Epic Gamesは10月13日、『フォートナイト』公式Twitterアカウントを通じて、「インポスターズ」が『Among Us』から影響を受けていることを改めて公表。そのうえで、開発元InnerSlothに宛てて何らかのコラボをおこなわないかと呼びかけた。これに対しInnerSlothは、受け入れる旨のコメントを返している。パッチノート内で言及するにとどまらず、今後正式に『フォートナイト』と『Among Us』がコラボする可能性があるかもしれない。