『Dead or Alive Xtreme 3』が欧米で発売されない件についてコーエーテクモがコメント、「Facebookでのやり取りは同社の主張ではない」

『Dead or Alive Xtreme 3』(以下、DOAX3)が米国・欧州向けにリリースされない件について、パブリッシャーのコーエーテクモゲームスは公式声明を掲載した。

『Dead or Alive Xtreme 3』(以下、DOAX3)が米国・欧州向けにリリースされない件について、パブリッシャーのコーエーテクモゲームスは公式声明を掲載した。同作は公式Facebookページでのやり取りを発端に、ゲーム内の女性描写が問題となりゲームの発売中止が決定されたのではないかと注目を浴びていた状況だった。コーエーテクモ側は、公式Facebookページでのやり取りは個人の従業員の意見に過ぎないと伝えている。

『Dead or Alive Xtreme』シリーズは、格闘ゲーム『Dead or Alive』に登場する女性キャラクターたちが主役の”ヴァカンス”ゲームだ。美麗な3Dビジュアルで描かれた女性キャラクターたちを操作しビーチバレーなどを遊ぶという内容で、一部の際どい衣装やセクシーなポーズなども魅力の作品。先週、同作の公式Facebookページのスタッフは、現在の業界では女性描写に関する問題が議論されており、それを配慮して『DOAX3』が海外向けに展開されないことを示唆していた。

参考記事: 『DEAD OR ALIVE Xtreme 3』欧米では発売されず、女性の性的描写が原因か。100万ドルで販売権を買い取ろうとするファンも

今回の件に関しコーエーテクモゲームスは、「先日『Dead or Alive Xtreme 3』の関係者が公式Facebokページにて発したコメントは、個人の意見を反映したものにすぎず、コーエイテクモゲームスの主張やビジネス戦略ではありません」とコメントした。”格闘エンターテイメント”を今後も世界中のファンへ向け提供し、世界中の様々な『DOA』ファンを尊重しサポートしてゆくとした一方で、『DOAX3』のリリースは現在も日本とアジアだけを対象にする予定だと続けている。

なお『Dead or Alive』シリーズの生みの親である板垣伴信氏は、今回のコーエーテクモの姿勢を「ガラパゴスロリコンチキン」だと痛烈に批判。「遅かれ早かれ悪夢は終わる。それがプロフェッショナルなゲーム産業の摂理だ」と伝えていた。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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