PS5に「8K解像度対応」ゲームが登場し注目集める。しかし、8K出力するにはPS5のシステムソフトウェアアップデート待ち

PS5にて8K解像度に対応する『The Touryst』が登場し、注目を集めている。『The Touryst』は、観光客として南国の島を訪れてバケーションを楽しむアクション・アドベンチャーゲームだ。

PlayStation 5やXbox Series X|Sの登場によって、家庭用ゲーム機においては4K解像度に対応するゲームがさらに増えてきた。そんななか、早くも8K解像度をサポートするゲームが登場したようだ。

そのタイトルは、Shin’en Multimediaが手がけたアクション・アドベンチャーゲーム『The Touryst』のPS5版である。ゲームの技術分析でおなじみ海外メディアDigital Foundryによると、現行機においてネイティブ8Kでレンダリングするゲームは、本作が史上初だという。
 

*Nintendo Switch版のトレイラー

 
『The Touryst』は、観光客として南国の島を訪れてバケーションを楽しむアクション・アドベンチャーゲームだ。海で泳いだりショッピングを楽しんだり、あるいはゲームセンターでゲームをプレイしたり。ただ、この島には謎めいた古代のモニュメントが存在するとの言い伝えがあり、プレイヤーは地下鉱山の探索にも挑むこととなる。本作は、2019年にNintendo Switch版が発売され、昨年にはPC/Xbox Series X|S/Xbox One版もリリース。そして今年9月にPS5版が発売された。

そのPS5版が、8K解像度に対応しているという。もともと開発元Shin’en Multimediaから公表されていた情報ではあるが、前出のDigital Foundryによる解析と同スタジオへの取材によって改めて確認され、海外ゲーマーのあいだで注目されているようだ。それによると、本作のPS5版はネイティブ8Kでレンダリング。アップスケールやチェッカーボードレンダリングなどのトリックは使用しておらず、まさに7680×4320にて内部でレンダリングされているとのこと。

また本作のPS5版は、8Kでは60fpsで、4Kにおいては120fpsにて描画されるという。ちなみに、Xbox Series Xでは6K解像度にてレンダリングされ、同じく最大120fpsに対応しているそうだ。本作は、シンプルなボクセルグラフィックを採用しており、描画負荷は比較的低め。それでも、こうしたスペックは印象的だ。
 

 
なお、PS5本体自体は最大8K解像度出力への対応をうたっているものの、現時点では実際には4Kまでの出力に制限されている。正式な8K出力対応は、将来的なシステムソフトウェアアップデートにておこなうと、SIEから説明されている。8K対応テレビの選択肢もまだ多くはなく、8Kのビジュアルを真に堪能できる環境はまだ整っていないのが現状だ。

とはいえ、8Kにて内部レンダリングしているということは、4Kや1080pで出力する際には、スーパーサンプリングによってより滑らかな描画が可能となる。8Kテレビがなくとも、十分に恩恵は得られるというわけだ。これは6Kでレンダリングしている本作のXbox Series X版にもいえることである。

『The Touryst』は、PC(Microsoft Store)/Xbox Series X|S/Xbox Oneおよび海外PS5/PS4/Nintendo Switch向けに配信中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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