リブート版『Perfect Dark(パーフェクトダーク)』の開発に、『トゥームレイダー』シリーズの開発元Crystal Dynamicsが参加
マイクロソフト傘下のデベロッパーThe Initiativeは9月24日、現在開発中の『Perfect Dark(パーフェクトダーク)』について、Crystal Dynamicsと提携し共同開発すると発表した。
『Perfect Dark』は、NINTENDO64向けに発売された『Perfect Dark』、Xbox 360向けの『Perfect Dark Zero』に続くシリーズ最新作だ。シリーズのリブートを担う作品でもあるとされている。シークレットエージェントのジョアンナ・ダークが引き続き主人公を務め、気候変動などによる危機にある近未来の世界にて、ある巨大企業が隠している秘密を追う。
現時点では、一人称視点のアクションスリラーゲームであり、銃やガジェットを扱うゲームプレイになることが明らかになっている。またトレイラーからは、エジプトが少なくとも舞台のひとつになること、そしてジョアンナ・ダークが調査対象とする巨大企業は、自然の法則に逆らう技術で気候危機を乗り切ろうとし、社会に歪みが生じているらしいことがうかがえる。本作についての情報はまだ少なく、ゲームプレイ映像も未公開。そうしたなか、Crystal Dynamicsと共同開発することが発表された。
Crystal Dynamicsは、スクウェア・エニックス傘下のデベロッパーだ。『トゥームレイダー』シリーズの開発元として知られ、昨年発売された『Marvel’s Avengers』も手がけている。『Perfect Dark』の開発においてどういった役割を担当するのかは明かされていないが、The Initiativeは同スタジオについて、キャラクター主導のゲーム開発に精通したワールドクラスのチームであると評し、Crystal Dynamicsと協働できるチャンスを逃すわけにはいかなかったと述べている。
The Initiativeは2018年に設立され、『Perfect Dark』が初めて手がける作品となる。スタジオとしての歴史は浅いものの、Naughty DogやInsomniac Games、Rockstar Games、Respawn Entertainment、BioWareなどで実績を積んだベテラン開発者を擁しており、本作の開発作業をCrystal Dynamicsに丸投げするというわけではなさそうだ。AAAクラスの作品では、たとえばゲーム内の要素ごとに、あるいはゲームモードごとに大きなスタジオが役割分担することがある。そうしたコラボレーションがおこなわれるのかもしれない。また、The Initiativeを率いるDarrell Gallagher氏は、かつてCrystal Dynamicsの代表を務めていた。そうした繋がりも、今回の共同開発に結びついた可能性があるだろう。
『Perfect Dark(パーフェクトダーク)』の発売時期は未定。今回の発表によると、まだ開発の初期段階にあるとのことで、リリースまでにはしばらく時間がかかりそうだ。Crystal Dynamicsとの共同開発によって、人気シリーズがどのようなかたちでリブートを遂げるのか、続報を待ちたい。