『Apex Legends』にて「赤→金アーマーへの着替え」が長押し不要になる、と開発者が明言。アーマースワップ時の悲しき事故予防へ
『Apex Legends』にて、小さな“イライラ”要素が改善されるようだ。開発者のTwitterへの投稿により明らかになっている。
激しい撃ち合いにおいて、シールドが削られ退避を余儀なくされることは、本作ではよくある光景だ。このとき、シールドバッテリーなどを使って悠長に回復していると、行動が阻害され回避スピードも落ちてしまう。そんなときに使われる小技が、「ボディーシールドごと取り換える」というテクニックだ。
マッチも終盤になれば、あちこち激戦の跡でデスボックスが落ちていることも多い。そんなとき、実は倒された敵のボディーシールドは、耐久値がマックスの状態で格納されているのだ。そのため、自身のシールドが削られていても素早くデスボックス内のボディーシールドと着け替えることで、回復に時間を費やすことなくシールドを回復することができる。乱戦中によく用いられる「アーマースワップ」と呼ばれるテクニックだ。
ところが、こうした小技にはちょっとした“ワナ”が潜んでいた。下記の投稿にて、プレイヤーは敵チームとの攻防とのすえ、着用していた赤アーマーを損傷。35秒ごろ、近くに金アーマーが入っているデスボックスを発見して素早く装備を取り換えようとする。ところが、なぜかすぐさまアーマーを取り換えることができない。モタモタしているうちに、あえなくプレイヤーは敵の残党に撃たれて死亡してしまう。
なぜこのようなことが起きてしまうのか。これは、アーマー取り換え時の仕様にまつわる事故だ。通常、ヘルスが消耗した進化式ボディーシールドから別の進化式ボディーシールドに着替える際は、ワンタップで装備の付け替えが可能だ。ところが、進化式ボディーシールドから“通常の”ボディーシールドに着替える際は少し事情が異なっている。付け替え先のボディーシールドが、現在着用している進化式ボディーシールドよりレベルが低い場合、長押ししないと装備を替えることができないのだ。これは、たとえ自分が着ているボディーシールドのヘルスが減少している場合でも同様である。
とはいっても、現在バトルロイヤルで登場する“非”進化式ボディーシールドは、Lv.4の金アーマーのみ。そのため「長押ししないと着替えられない現象」は、もっぱら赤アーマーから金アーマーに着替えるときのみ発生することになる。おそらくもとは、誤って低ランクのアーマーに取り替えてしまうことを防ぐための仕様だったのだろう。本件は以前から一部のユーザーに問題視されており、「たとえランクが下がる場合でも、自身の赤アーマーのヘルスが削れていたらワンタップで着替えられるようにしてほしい」との要望が挙がっていた。
ほんの1秒程度の時間とはいえ、乱戦中には致命的となりうるアーマー取り替え中の「スキ」。こうしたユーザーの声に応じて、とうとう開発者から問題解決に向けての動きが見られた。Respawn Entertainmentでコミュニティ&コミュニケーションディレクターを務めるRyan K. Rigney氏が、「赤→金アーマー長押し問題」に言及しているユーザーのツイートを引用。「これは次回のパッチで直ります」と明言している。また同問題について報じる別のツイートにもリプライを送り、パッチノートとして「赤アーマーから、よりヘルスの高い金アーマーへ付け替えるときは、長押しが不要になります」と言及している。
ほんの些細な違いだが、同様の事故で命を落としたプレイヤーは少なくないだろう。次回のパッチにより、似たような悲劇が防がれることを期待したい。