怪作『のびのびBOY』発売から6年で「ガール」がようやく「冥王星」に到達、プレイヤーたちが伸ばした身体の長さは合計5兆メートル以上に
2009年2月19日、『のびのびBOY』はPlayStation 3向けのダウンロード販売タイトルとしてリリースされた。発売から6年以上が経過した今、ゲーム内に登場するキャラクター「ガール」の身体がようやく「冥王星」へと到達したようだ。ガールの身体の長さはプレイヤーたちがゲーム内で「ボーイ」を伸ばした累積距離となっており、すでに数値は5兆7676億9578万902メートルを超えている。
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2009年にPS3、2010年にはiPhone向けにリリースされた『のびのびBOY』は、『塊魂』シリーズの生みの親として知られる高橋慶太氏が作った3Dサンドボックスゲームだ。プレイヤーは身体がうにょうにょと伸びる「ボーイ」を操作、ボーイの身体を引き伸ばしたり縮ませて、各ステージに配置されたオブジェクトと干渉させたり、荒れ狂う物理演算を見て楽しむ。
『のびのびBOY』には、プレイヤーがゲーム中でボーイを伸ばすと、その分だけ「ガール」の長さもどんどん伸びていくというシステムがある。このガールは太陽系の各惑星に絡みつきながら進んでおり、その惑星に到達すれば新しいステージが遊べるという仕掛けだ。そして発売してから6年が経過した今でも、ひそかにプレイヤーたちは『のびのびBOY』をプレイしており、ガールはどんどんと太陽系を侵略していっていたのだ。2011年には天王星、2014年には海王星に到達したことが伝えられていたが、さらに今年ガールは冥王星にたどり着いた。
なお太陽系のもっとも端の惑星である冥王星にたどり着いた今、ガールはきびすを返して、太陽系の中心である「太陽」へと向かいつつあるようだ。ロマンチックにも、発売から6年が経ったいまでも、『のびのびBOY』を全クリアしたプレイヤーは登場していない。ようやく地球から冥王星まで辿り着いたなか、はたして何年後に太陽へ到達し、どんなエンディングを迎えることになるのだろうか。