『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で“腕に物体を刺す”バグが一部で流行中。腕が岩や樽になった英傑が目撃される
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』コミュニティの一部で、奇妙なバグ技が流行しているようだ。腕にオブジェクトを刺すというシュールな見た目から、ユーザーの注目を集め、笑いを誘っている。
発端となったのは、Twitterユーザーぴりかんてん氏の投稿だ。リンクが右腕に“コッコ”を装着し、そのまま空中を飛ぶ様子がTwitterに投稿され、注目を集めた。絵としてもかなり面白いが、注目すべきは、リンクが何も持っていない状態ながら、右腕にコッコがひっついていること。さらにコッコをつかんでいる時と同様に、浮遊効果が働いていることがわかる。実はこの現象は、新種のバグなのだ。
ぴりかんてん氏の投稿をきっかけに、リンクの腕に“何かを刺す”ユーザーが続出している。たとえばTwitterユーザーZAKUYA氏はコッコを腕につけてスキップする様子を投稿。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』パロディとして他ユーザーの興味を引いている。ゼルダねこ氏はコッコだけでなく樽を腕に装着。NPCを動かす遊びに興じた。ゆきのさんはバクダン樽を腕につけて火に突っ込んで自爆したり、巨大な岩を装着してフィールドを闊歩したり、挙げ句は魔物を腕につけるなどなど、ユニークなプレイを見せている。
このバグの面白い点は、リンクの身体に無理やりオブジェクトを合体させ、それでいてそのオブジェクト効果も残ること。腕に着いたとしてもその判定やギミックは失われていない。ただ見た目が面白いだけでなく、通常では持ち運びしづらいオブジェクトを、さまざまな場所に持っていける点が特徴になっている。
では、このバグはどのように再現するのだろうか。基本的な方法は、ぴりかんてん氏が該当ツイートにて解説している。さらに詳細を知るため、弊誌は同バグを研究しているやりこみプレイヤーのゆきのさんに話を伺った。再現方法は各々異なるようだが、ゆきのさんは以下の方法にて再現しているようだ。手順としては、2段階に分けられる。
①武器持ちバグ
- バクダンなど持つことのできる物を用意する
- 片手武器と盾を装備してYボタンで抜刀
- Bを押して納刀モーション中に盾を外す
- 物を持ち上げて投げると武器を持ったままになる
↓
②腕突き刺しバグ
- 武器を外す(もしくは両手武器を装備)、盾を装備
- 突き刺したい物の前で南側を向いてしゃがむ
- Lボタン(バクダン)+十字下+Aボタンを入力
- 物を片手で持ったら片手武器を装備し、直後に盾外し
以上が基本的な流れとなる。筆者も実際に試したところ、上の方法で再現することができた。ゆきのさんは成功させるコツとして、以下の点についても補足している。
補足:
②-3:武器持ちバグでリモコンバクダンを投げた場合は起爆させておく(Lボタンで出せる状態にする)
②-3:十字下は長押ししなくて問題なし
②-4:片手で物を持たない場合や物が突き刺さらない場合は②-1からやり直す
本バグは、武器持ちバグと、腕突き刺しバグで、プロセスが分かれており、うまくいかない場合の問題の切り分けは比較的容易。腕に突き刺した後の解除もしやすく、深刻さもない。ゆきのさんの解説や、ぴりかんてん氏の説明を読むことで、再現できることだろう。またゆきのさんは動画で再現手順を説明しているので、こちらも参考になりそうだ。
単にオブジェクトが身体にくっつくというバグであるが、発展的な遊び方も生み出されており奥が深い。何より見た目として面白い。ハイラルでさらに暴れたい英傑の方は、同バグについて研究してみるといいだろう。ただしあくまで不具合の一種なので、利用はご注意を。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』はWii U/Nintendo Switch向けに発売中。続編の開発も進行中である。