マルチプレイ人狼ゲーム『Eville』Steamにてデモ版配信開始。ファンタジー世界の街が惨劇に染まる、裏切りバトル
デベロッパーのVestGamesは8月26日、ファンタジー人狼ゲーム『Eville』のデモ版を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Eville』は、中世ヨーロッパ風ファンタジーの世界で、人狼ゲームをおこなうマルチプレイゲームだ。4人から15人のプレイヤーで集まり、無実な「村人」と村人を殺害してまわる「共謀者(conspirator)」に分かれてプレイする。共謀者は夜に、村人たちの家をめぐってそれぞれの住民を殺害。一方、村人は議論で容疑者を割り出し、怪しい人物を一人ずつ火刑に処していく。村人が共謀者を全員見つけるか、共謀者がすべての村人を殺害することで勝敗が決するのだ。
本作の特徴として、昼間はプレイヤーたちが街のなかを散策し、さまざまな行動をとれることが挙げられる。村人はベンダーと取引することで、自身を守るアイテムや、ほかプレイヤーについての情報を集めるアイテムを入手することが可能だ。資源を集めてクラフトするなどの要素も存在。ポーションを醸造して無実な村人を守ったり、逆に疑わしいプレイヤーに対して毒を盛ったりすることもできる。
一方、共謀者側も昼間は村人を仕留めるためにさまざまな行動が可能。ブラックマーケットでは、罠から身を守る靴などを購入することが可能だ。また、殺害をより確実なものとするために、村人に呪いをかけるなどの行為もできる。ほかに共謀者特有の有利なポイントとしては、街の地下を通ってこっそり移動することが可能である点も挙げられるだろう。
プレイヤーは「村人/共謀者」という役割のほかに、それぞれ固有のロールがランダムにあてられる。罠師や霊媒師といったロールがあり、特有のアビリティを利用することが可能だ。他人の足跡を発見することができたり、罠を設置したり、死亡した村人と会話することができたりと、さまざまな効果を発揮することができる。これらの能力を使いこなすことも、勝利のための秘訣となるだろう。
今後予定されているアップデートとしては、2021年第3四半期のバージョン0.37で「幽霊の国」が導入される。『Eville』においては、殺害されたあとも幽霊としてプレイできるのだ。死者の世界では、さまざまな霊魂がプレイヤーの助けを必要としている。クエストを引き受け、生者の世界に戻ってアイテム捜索などのミッションをこなそう。成功すれば報酬としてさまざまな能力を獲得可能。夜に眠っている村人を起こして殺害の危機から逃れさせたり、アイテムを入手するためのコインを貸してあげたり、傷を癒したりすることができる。こうした力を使って、死亡したあとも生存しているプレイヤーたちに影響を与えることができるのだ。
さらに先のロードマップとしては新ロール「メディック」の追加や、新アイテムの実装といったゲーム内要素のほか、プレイヤーによるモデレーション機能や通報システムなども整備されていくとのことだ。
『Eville』は2022年、PC(Steam)向けにリリース予定。ストアページでは現在、無料デモ版を公開中だ。 残念ながら日本語には未対応だが、今後のローカライズ展開にも期待したい。