『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』はバージョン1を収録。ターン制コマンドバトル採用など、続報公開

スクウェア・エニックスは8月18日、『ドラゴンクエストX オンライン』の9周年を記念した特別番組「超ドラゴンクエストⅩTV9周年特番」を放送。このなかでは、今年5月に発表した『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』の情報についても届けられた。

スクウェア・エニックスは8月18日、『ドラゴンクエストX オンライン』の9周年を記念した特別番組「超ドラゴンクエストⅩTV9周年特番」を放送。このなかでは、今年5月に発表した『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』の情報についても届けられた。

『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』は、オンライン専用ゲームである『ドラゴンクエストX オンライン』をベースにしながら、インターネット接続を必要とせず楽しめるスタンドアロン作品だ。そのまま移植されるわけではなく、いくつか変更点が存在し、放送ではプロデューサーの白石琢磨氏が解説している。

まず、本作ではオンライン版から見た目が変化。キャラクターが等身の低いかわいいデザインへと変更され、マップもスケール感が変わっている。この背景には、オンライン版を想定して開発された世界・マップを、オフライン版に適したスケールに合わせることがあったという。

単純にスケールを小さくするわけではなく、『ドラゴンクエスト』の昔懐かしい感じを狙ったそうだ。また、小物は大きく、大きなものは小さくするなどのメリハリをつけ、さらに映える場面を強調するなどの工夫も取り入れられている。キャラクターについては、鳥山明氏のキャラクター感を崩さないことを念頭に、昔のスプライト表示を思わせるデフォルメ化をしたとのこと。

マップなどの環境に関しては、3Dではあるもののドット絵のテクスチャを使った独特な表現がされている。本作では、「DDロトスコープレンダリング」という新たな技法を使っているとのこと。オンライン版のフル3Dのデータをベースにしながら、デフォルメの効いたドット絵のように表現することができるのだという。また、被写界深度やゴッドレイといった光の表現や風の要素も取り入れ、懐かしく温かみのある表現を実現したという。

マップ画面からは、シンボルエンカウントを採用していることが分かる。これは今回出す予定の情報ではなかったとのこと。)」


本作のサブタイトルが「目覚めし五つの種族」とされていることに関連して、ストーリーの収録範囲についても言及があった。これは、オンライン版におけるバージョン1の範囲内、すなわちサブタイトルのとおりとなる予定だそうだ。ただプロデューサーの白石氏は、オンライン版がそれ以降もストーリーが続いている状況を踏まえ、オフライン版においても「何とかして、何とかしたいなとは思っている」とコメント。ただ、現時点では具体的に出せる情報はないとのことだった。なお、現状のままでもボリュームはかなりあるとしている。

イベントシーンについては、ボイス対応をおこなうとのこと。オンライン版においてはバージョン5から導入されていたが、本作の収録範囲も新たにボイス対応される。キャラクター数とテキストボリュームが凄まじいそうで、収録は大変な模様。放送では、開発中のイベントシーンが披露された。またアバの声は、声優のくじらさんが担当していることも明かされた。

掲載画像は配信画面のキャプチャ


本作のバトルシステムについては、従来の『ドラゴンクエスト』シリーズと同じターン制コマンドバトルを採用しているとのこと。なお、オンライン版での移動干渉は存在しない。オフラインでひとりで遊ぶ際には、最適なシステムではないとの判断だそうだ。そして、『ドラゴンクエスト』としてどういったものが一番シンプルでやりやすいかを検討した結果、ターン制コマンドバトルに行き着いたという。バトルシステムの詳細については、今後発表するとのこと。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』は、2022年発売予定。対応プラットフォームは未定である。なおスクウェア・エニックスは、「ドラゴンクエストX秋祭り2021」を10月23日に開催予定。ゲストとして、本作のプロデューサー白石琢磨氏も登壇するため、ここで本作の続報が聞けるかもしれない。

*『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』のパートは、1時間16分20秒あたりから。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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