純愛ホラー『Doki Doki Literature Club Plus!』売上50万本突破。発売から2週間あまりでハーフミリオン達成の快挙
パブリッシャーのSerenity ForgeおよびデベロッパーのTeam Salvatoは、『Doki Doki Literature Club Plus!』の売上が50万本を突破したと発表した。同作は7月1日に発売され、2週間あまりでハーフミリオンを達成したことになる。
『Doki Doki Literature Club Plus!』は、2017年にリリースされた『Doki Doki Literature Club!(ドキドキ文芸部!)』に追加要素を収録したノベルADVゲームである。主人公は、自堕落な高校生活を送るやる気のない男子生徒。ある日、ひょんなことから「文芸部」に入部してしまったことで、4人の女子生徒との交流が始まる。
作中ではミニゲームにて詩の制作に挑戦。できあがった作品の内容によって異なる女の子との交流が展開され、文芸を通じて互いの理解を深める様子が描かれる。一方、本作には「サイコロジカルホラー」としての側面も存在。予測のつかない展開でプレイヤーに衝撃を与え、オリジナル版はSteamストアレビューにて16万人以上のユーザーから「圧倒的に好評」との評価を得ている。また拡張版となる『Doki Doki Literature Club Plus!』では、新規CGやサイドストーリーなどを収録。刺激の強い表現に際しての「センシティブ事前警告」機能も追加された(関連記事)。こちらもすでに7000件以上のSteamストアレビューから「圧倒的に好評」と評価されている。
本件に際してのプレスリリースにて、Serenity Forgeの共同設立者Zhenghua Yang氏がコメントを寄せている。同氏は、過去数年にわたりデジタル販売に注力してきた一方、物理流通への販路拡大を計画してきたSerenity Forgeの取り組みに言及。パッケージ版『Doki Doki Literature Club Plus!』の成功は、パッケージ版流通への参入戦略を証拠づけるとともに、同作に対するファンの愛情を反映した成果でもあるとしている。『Doki Doki Literature Club Plus!』のヒットに際し、Yang氏はTeam Salvatoやファンに対する感謝を述べた。
またプレスリリースではクリエイターのDan Salvato氏もコメント。多くのファンから本作の感想、とくに新規のサイドストーリーに対する声を聞く機会があったとのこと。同氏や同作のファンたちは、文芸部のメンバーと交流し、彼女たちが直面する日常の困難に共感することで結束していったのだと言及。そうした体験が、我々自身の日常における困難に立ち向かい、最善を尽くすよう刺激してくれるのだと伝えた。そのような変化を生み出すことができたことに、Salvato氏は大きな意味を見出しているとのこと。改めて、ファンに対する親愛と感謝の念を述べた。
なお『Doki Doki Literature Club Plus!』は国内向けに、弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームのパブリッシングブランドPLAYISMより、10月7日よりPlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switchの3プラットフォーム向けに発売を予定している。ダウンロード版は1980円で、パッケージ版は4200円だ。Xbox One版およびPC版(Steam/Epic Gamesストア)はすでに発売済みだが、翻訳が未調整のため、一部に難のある状態となっている。こちらも国内コンソール版の発売にあわせて、PLAYISMの監修が入った翻訳にアップデートされる予定だ。気になる方は、10月7日の国内展開を待ってみてもいいだろう。
【UPDATE 2021/07/21 12:46】
対応プラットフォームにXbox One版がある旨を追記。