「空飛ぶサメ」に「キリン頭のゴリラ」、2種類の動物を掛けあわて戦う異色のストラテジーゲーム『Impossible Creatures』がSteamで配信開始

スウェーデンのゲーム会社Nordic Gamesは、2003年にリリースされた『Impossible Creatures』のSteam版をリリースした。同作は『Company of Heroes』シリーズや『Warhammer 40,000: Dawn of War』などの開発元として知られるRelic Entertainmentが手がけたリアルタイムストラテジータイトルだ。

スウェーデンのゲーム会社Nordic Gamesは、2003年にリリースされた『Impossible Creatures』のSteam版をリリースした。同作は『Company of Heroes』シリーズや『Warhammer 40,000: Dawn of War』などの開発元として知られるRelic Entertainmentが手がけたリアルタイムストラテジータイトルだ。RelicといえばかつてはRTSの雄として知られた存在だったが、この『Impossible Creatures』は彼らが手がけた作品のなかでも異色の内容となっている。

「空飛ぶサメ」に「キリン頭のゴリラ」

『Impossible Creatures』は1930年代のSFをテーマにしたタイトルだ。主人公である戦場リポーターの「Rex Chance」は、悪の将軍「Upton Julius」によって殺害された研究者の父親のかたきを討つため、父の助手だった「Lucy Willing」と共に世界各地へと向かうことになる。基本的なゲームプレイは、リソース式のオーソドックスなRTS。ただしRexの父が残した「Sigmaテクノロジー」を通じ、プレイヤーは2種類の動物のDNAを掛けあわせたクリーチャーを生み出すことが可能で、これがほかのRTSやRelic作品には無い本作最大の魅力となっている。

キメラ合体したクリーチャー同士が戦う様子は、どんなモンスター映画や怪獣映画でも見られないであろう奇妙さと可笑しさで満ち溢れている。動物のDNAを掛けあわせて生まれたクリーチャーは、元となる種族によって外見だけでなく攻撃方法や移動手段も変化し、さらに「どの部位をどちらの動物のパーツにするか」を選択することでパラメータも細かく変化してゆく。ゲーム内には50種類以上の動物たちが存在しており、数千種類の組み合わせが可能となるようだ。

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キリン頭のゴリラとチーター頭のカメレオンが戦うの図
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タイガー頭のかわいくないネズミ

なおSteam版では最新のOS等で動作するように調整が加えられており、Steamを介してフレンドを誘いマルチプレイヤー対戦するといった機能が追加されている。また現在までに配信されてきたパッチや、公式Modである「Insect Invasion」も収録されているという。

12年前にリリースされたRTSタイトルをいまさらプレイするのは気が引けるかもしれないが、開発があのRelicということもあり、フルボイスのチュートリアルが搭載されているなど中身は丁寧に作り込まれている。販売価格は980円、さらに現在Steamでは11月19日まで40パーセントオフの588円にてリリースされており、気になるプレイヤーはチェックしてみてはいかがだろうか。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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