『真・女神転生V』のストーリーをさらに明かす最新トレイラー公開。東京に秩序をもたらす組織で主人公は、本当に人類を守るのか
アトラスは7月15日、『真・女神転生V』の最新トレイラーを公開した。本トレイラーは『真・女神転生V』のストーリーをフィーチャーしつつ、戦闘シーンも垣間見える内容となっている。
冒頭にはヒロインらしき少女が登場。制服の模様から察するに、主人公と同じ高校に通っているようだ。ただし、変わり果てた東京に戸惑う主人公たちに対し、少女はより多くの情報を知っている様子。また、主人公と行動を共にする同級生らしきキャラクターたちの姿も見られる。眼鏡をかけた理知的な少年やキャップを被りヤンチャそうな少年など、個性的な仲間が登場するようだ。
動画の53秒ごろからは、ストーリーの中核を担うと見られる組織が登場。悪魔が跋扈し、人間の魂が狙われる魔界と化してしまった世界において、一部の人間たちは自衛のための組織を形成したようだ。「ベテル日本支部」という組織が、主人公たちの前に現れている。主人公と融合し「ナホビノ」としての力を与えるアオガミの姿も見られ、ベテルの一員として活動しているようだ。プレイヤーはこの組織に所属し、東京を守るために戦うこととなるのかもしれない。
またトレイラーの1分17秒ごろからは戦闘シーンのカットが見られる。本作の主人公はナホビノとして、魔法やスキルなどを使用可能。画面にはおなじみのプレスターンや、月齢らしきアイコンが表示されている。また見慣れない要素としては「禍つ霊(マガツヒ)」なるゲージも存在。マガツヒといえば『真・女神転生III』でストーリー上重要な役割を果たしたエネルギーだが、本作では戦闘に絡む要素となるようだ。
動画1分31秒ごろからは、フィールドのさまざまなロケーションが登場。砂に埋もれた雷門のような建造物や、蓮の浮かぶ広大な池、荒廃した洋館などが確認できる。なお本作ではシンボルエンカウントが採用されており、フィールドの敵が主人公に攻撃を仕掛けてくることもあるようだ。ほか、シリーズおなじみの悪魔アリスによる「死んでくれる?」も豪華な演出で登場。キングフロストの固有スキルと見られる「キングブフーラ」や、主人公が操る「天叢雲剣」「神矢来」など、Unreal Engine 4にて描かれる美麗な戦闘シーンにも期待が高まるところだ。
東京を守り、ベテルによる“秩序”をもたらすことが目的に見受けられる本作。しかしストーリーにおいては、その価値観を揺るがす出来事も起こるようだ。動画中盤からはヒロインの腹部を刺し貫く主人公など、衝撃的なシーンも。仲間キャラクターも、友人を戦いに巻き込んでしまったことに葛藤したり、重責に耐えかね苦悩したりと、さまざまなジレンマが描かれるようだ。また「神々が見守る新しい秩序をつくり出す」「神が決めた定めに苦しめられてきた子羊による反逆」といった、相反する思想の衝突も示唆。秩序と混沌が対立する、シリーズ伝統の構造も受け継がれていそうだ。ヒロインの悲壮な声が主人公を制止する場面や廃墟でくずおれる主人公など、少年少女の人間ドラマを示唆するシーンも印象的となっている。
『真・女神転生V』は2021年11月11日、Nintendo Switch向けに発売予定。価格は通常版が税込9878円、初回限定版が税込1万6280円となっている。初回限定版となる「禁断のナホビノBOX」には、アレンジ楽曲やミニサントラを収録したCD、新規悪魔を含めた悪魔のレタッチ画像や解説を掲載した悪魔真鑑、Tシャツ、特製ケースなどが付属している。このほか店舗オリジナル特典なども用意されているため、公式サイトの購入ガイドをチェックしよう。ちなみにYouTubeでは「真・女神転生V 日めくり悪魔」と題して、毎日一体ずつ『真・女神転生V』に登場する悪魔が紹介中。神話上のルーツなども解説されているため、発売までの間に視聴して悪魔知識を深めておくといいだろう。