イカダ漂流サバイバルゲーム『Raft』大型アップデート配信。建築やハウジングが大幅強化、便利で嬉しいペイント機能も

 

デベロッパーのRedbeet Interactiveは6月22日、イカダ漂流サバイバルゲーム『Raft』の大型アップデートを配信した。建築やハウジング要素を大きく強化する内容となっている。 

『Raft』は、イカダに乗って大海原を漂流し、徐々にイカダを拡張していく一人称視点のサバイバルゲームだ。流れてくる漂流ゴミを回収してクラフト資材を集め、釣り道具や浄水器をこしらえて食料・飲み水を確保する。ときおり流れつく設計図から新しい設備のクラフト方法を学べば、帆を立て錨を備えたり、農園付きの海上要塞を築くことも可能。食料を狙うカモメやサメといった生き物とバトルしつつ、難破船や海底遺跡、無人島といったランドマークを巡って航海する要素も存在する。ロケーションやアイテムを追加する大型アップデートが重ねられており、人気は着実に上昇。早期アクセス配信中ながら、ピーク時は4万1000人の同時接続数を記録するなど多くのユーザーに支持されている(Steam Charts)。 

今回のアップデートは「リノベーション」がテーマ。建築やハウジングといった要素が大幅に強化される内容となっている。まずイカダの上の建物を構成する、建築ブロックが追加。木製のシリーズながら、既存のチープな「木の壁」などと比べると、より建付けがしっかりして上質な印象のパーツが登場する。シックなお屋敷のようなコーディネーションに活躍するパーツとなるだろう。また、屋根の角などのパーツもバリエーションが増えており、より複雑な構造の建物を建築可能となっている。 

さらに、室内を彩る装飾品も大幅に増加。ソファやバスタブ、ベッドといった大型家具から、絵画やゴミ箱といった小物類まで、追加された装飾アイテムの数は65種類にもおよぶ。壁・床・天井に設置することが可能なため、あしらい方によって印象ががらりと変わるラインナップとなっている。装飾アイテムは、漂流するタルや島に埋まった木箱などから、金属探知機で発見することが可能。コレクション要素としての楽しみ方もできるようだ。 
 

 

 
今回のアップデートにおけるもう一つの目玉が、ペイント要素だ。まず、壁板などをオプションで表裏別々の色で塗り分けることが可能に。さらに、ボーダーやストライプなど、8つのプリセットから好きな模様で彩ることができるようになった。家具類など、複数のパーツからなるアイテムは、部位ごとに異なる2色の組み合わせで塗り分けることも可能となっている。多機能化が進む一方でQoL面の向上も図られており、直近で使った色や組み合わせ、模様などをショートカットで選べるようにもなった。 

さらに、建築用ハンマー・ペイントブラシを持っている際、エイムした建築ブロックをマウス中央クリックすることで、直接パレットを開いて色を塗ることが可能に。複雑な建造物をカラーリングする際、手間がぐっと減るようになった。このほかハンマーを装備時、壊す対象として選択されている建築ブロックが明示化されるように改善。建築ブロックをペイントする際に塗ったあとのカラーをプレビューできるようになっているなど、細かな部分がより便利になったようだ。このほかの追加要素としては、新たな野生動物が追加。イルカ・クジラ・ウミガメ・エイなどが登場し、人懐っこくイカダの周囲を回遊してくれる。またエンジンコントロールについても利便性が向上。一か所からオン/オフ状態と方向を操作できるようになっている。複数のバグ修正もなされている。 
 

 
『Raft』はPC向けにSteamにて配信中。定価1980円のところ、6月25日まで33%オフの1327円で入手することができる。また開発チームは現在、ストーリーの続きとなるチャプター3についても鋭意開発中とのことだ。