PS4『サイバーパンク2077』ダウンロード版がPS Storeにて配信再開。SIEはPS5かPS4 Proでのプレイを推奨

 

CD PROJEKT REDは6月21日、『サイバーパンク2077』のPlayStation 4版について、PlayStation Storeにて再配信した。日本でも配信されており、価格は7370円。CERO: Z(18才以上のみ対象)に指定された作品のため、購入するにはクレジットカード/デビットカードが必要である。


『サイバーパンク2077』は、巨大都市ナイトシティを舞台にするオープンワールドRPG。プレイヤーは主人公のV(ヴィー)となり、サイバーウェアやスキルセット、プレイスタイルをカスタマイズしながら、多数のクエストを通じて謎めいたインプラントを追う。

本作は昨年12月10日に発売され、2020年末までに1370万本以上を売り上げるヒットを記録。一方で、発売直後にはプレイヤーから、多数のバグやPS4/Xbox One版のパフォーマンスの低さについて指摘が相次ぎ、開発元の親会社CD PROJEKTの経営陣は謝罪に追い込まれた(関連記事)。さらに、返金対応を実施したうえで、PS4版はSIEとも協議しPlayStation Storeから一時取り下げ。Xbox One版の配信は継続されたものの、「パフォーマンス上の不具合が生じる可能性があります」との注意書きがMicrosoft Storeに掲載される異例の状況が続いている。


配信停止となったPS4ダウンロード版についてCD PROJEKTは今年5月、配信再開するかどうかの決定権はSIEにあるとして、同社からの連絡を待つことしかできない状況であると投資家に対して説明していた。それから約1か月、配信停止からは約半年経って、ようやく配信再開となった。ダウンロード版を希望しながら、購入の機会を逃していた方にとっては朗報だろう。

ただSIEは、「本作をより快適にお楽しみいただくためには、PS4 ProまたはPS5でのプレイを推奨いたします」とコメント。言い換えると、通常のPS4本体でのプレイはオススメしないということのようだ。ハードウェアのスペックの関係で、現状ではPS4本体でプレイした場合は、PS4 ProやPS5(後方互換)と比べてパフォーマンスがかなり劣ることが、メディアやユーザーによる検証から明らかになっている。

もっとも、CD PROJEKT REDは本作の改善を続けており、いずれPS4本体でも快適にプレイできる日が来るかもしれない。6月17日に配信された最新パッチでは、多数のバグが修正されたほか、コンソール版でのCPUへの最適化や、メモリの最適化、メモリ管理の改善などを含むパフォーマンス・安定性の改善が実施されている。


『サイバーパンク2077』は、PC/PS4/Xbox One向けに販売中。PS4ダウンロード版も、PlayStation Storeにて配信再開された。後方互換機能によりPS5やXbox Series X|Sでもプレイ可能で、今後これらのコンソールに最適化したバージョンもリリース予定となっている。