協力型ゾンビFPS『Back 4 Blood』は、ソロプレイでもインターネット接続必須。開発元はオフラインプレイ対応を模索中
今年10月12日に発売予定の協力型ゾンビFPS『Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』について、将来的にオフラインプレイをサポートすることを、開発元Turtle Rock Studiosが検討していることが明らかになった。ローンチ時点では、本作をプレイするにはインターネット接続が必須とのこと。
本作は、最大4人協力プレイに対応するストーリーキャンペーンモードと、4対4のPvPモードを収録するFPS。殺人的な寄生虫デビルワームの感染が広がり壊滅的な被害を受けた世界を舞台に、プレイヤーはクリーナーと呼ばれる生存者となり、感染拡大の原因となっているゾンビのリドゥンと戦う。
『Back 4 Blood』のストーリーキャンペーンモードは、3人のAIキャラクターをチームメイトとするかたちでソロでもプレイ可能。ただ、本作は「オンラインプレイ専用」であるとPlayStation Storeに記載されていることから、オフラインでプレイできるのかどうか、ファンがTurtle Rock Studiosに問い合わせていた。それに対して同スタジオは、ローンチの段階ではインターネット接続が必要だと回答。すなわち、ソロプレイかマルチプレイかにかかわらず、常時オンラインである必要があるそうだ。
この仕様には、一部の海外ゲーマーおよびメディアから批判的な反応が寄せられている。プレイ時にインターネットに接続すること自体は、いまや大きな負担ではないだろう。ただ、常時オンラインを求められるということは、サーバー側のパフォーマンスによってゲーム体験が左右される可能性がある。たとえば、今年4月に発売されたスクウェア・エニックスの『アウトライダーズ』では、ローンチ直後にログインエラーが頻発。ソロプレイすらできないユーザーが相次いだ。
また、いずれ本作のサービスが終了しサーバーが停止した場合、オンラインマルチプレイはともかく、ソロプレイまでできなくなることも考えられる。こうした懸念が寄せられているのだ。ただ、開発元Turtle Rock Studiosによると、将来的にオフラインプレイに対応できるかどうか、現在検討を重ねているところだという。いまの段階では確定した話ではないようで、続報を待ちたいところである。
本作の公式サイトでは、ローンチ後に販売される追加コンテンツにまつわるFAQも公開されている。追加コンテンツの詳細やスケジュールはまだ発表されていないが、ストーリーキャンペーンモードにおいては、マップやゲームプレイ、ストーリーに関するコンテンツが販売されるという。そして、協力プレイ時のリーダーがそのコンテンツを購入していれば、ほかのメンバーは未購入でも一緒にプレイ可能とのこと。
PvPモードにおいては、すべてのプレイヤーがすべての追加コンテンツにアクセス可能だという。FAQでは追加プレイアブルキャラクターの販売が示唆されており、それを購入しなかったとしても、ゲームの進捗によってアンロック可能だとしている。また、本作にはゲームプレイを変化させるカードシステムが用意されており、そのカードの販売もおこなう模様。ただ対戦開始の時点では、どのプレイヤーも同じカードにしかアクセスできないとのこと。
PvPモードにおけるカードの販売はPay-to-Winに結びつくのではとの懸念があり、Turtle Rock Studiosはそうはならないと回答したかたちである。もっとも、購入したカードはどのように扱われるのかなど不明な点は残っており、こちらも詳細の発表を待ちたい。
なお本作においては、8月13日から17日にかけて、オープンベータテストが各プラットフォームで実施される予定だ。また、本作のダウンロード版を予約購入すると、オープンベータへの早期アクセスとして8月6日から10日に先行プレイ可能である。
『Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月12日発売予定。サブスクリプションサービスXbox Game Pass向けにも、発売と同時に提供される。