『Battlefield 2042』開発者インタビュー映像公開。Bot導入により、常に最大128人フルのゲーム体験が得られると語る

『Battlefield 2042』開発者インタビュー映像公開。『Battlefield 2042』では、Bot導入により常に最大128人フルのゲーム体験が得られる。多様なゲームプレイについても語られた。

Electronic Artsは6月15日、『Battlefield 2042』を手がけるDICEのスタッフへのインタビュー映像を公開した。コミュニティマネジャーのAdam Freeman氏が、DICEのゼネラルマネジャーOskar Gabrielson氏や、本作のデザインディレクターDaniel Berlin氏などに話を聞いている。基本的には、すでに発表されている本作の概要を振り返る内容であるが、開発者の生の声を通じてより詳しく知ることができる映像となっている。


『Battlefield 2042』は、人類史上最悪の難民危機に陥っている2042年の世界を舞台に、属する国をもたない兵士たちが、アメリカとロシアの全面戦争に参加するという世界観を採用する。コンセプト段階では、過去や未来を舞台にするなど、12種類の時代設定が検討され、それらの中から選ばれた設定だそうだ。また、本作はキャンペーンモードを収録せず、オンラインマルチプレイに特化している。この判断については、この20年間DICEがもっとも得意としてきたのはマルチプレイだからだと説明した。

とはいえ、本作は実はソロでもプレイ可能。プレイヤー以外の味方や敵を、すべてAIのBotキャラクターに参加させて対戦できるのだ。複数のプレイヤーにBotを混ぜる形式も可能。このAIについては、DICEが長年研究を重ねてきたものだそうで、次世代機の登場を受けて投入することを決めたとのこと。

Botを交えてのプレイについてDICEは、本作のゲームプレイの基本を学んだり、武器や車両を試したりするのに最適だとしている。また、地域や時間帯によっては十分に人が集まらないことがあるかもしれないが、その分をBotで埋めれば、毎日24時間フルのゲーム体験を得られると述べている。


本作には3種類のマルチプレイ体験が用意され、そのひとつは最大128人対戦でのコンクエスト・ブレイクスルーを楽しめる「全面戦争」となる。コンクエストは『バトルフィールド』シリーズではおなじみのゲームモードだが、過去作のものをただコピーすることはできなかったという。最大128人という大規模対戦のために、レベルデザインやゲームプレイのペース配分を調整する必要があったそうだ。

調整のひとつには、マップの構成が挙げられる。各マップは複数のクラスターに分割され、その中に複数のフラッグで構成される区画(セクター)が存在。たとえば、カタール・ドーハをモチーフにしたマップ「アワーグラス」には西部に巨大スタジアムが存在し、それだけでひとつの区画となっている。クラスターや区画ごとに環境も戦い方も変化。プレイヤーの好みでどこに向かって戦うのかを選択でき、結果多様なゲームプレイを実現しているそうだ。

ちなみに、アワーグラスは本作のローンチ時に用意される7種類のマップの中で2番目に大きなマップとのこと。もっとも大きいのは南極に位置する「ブレイクアウェイ」で、5.9平方kmの広さがある。本作のマップは、最大128人対戦に適応させるために大きくしていった経緯があるそうだ。またマップ内には、たとえば橋を上げて敵の進入を防ぐなど、インタラクトできるオブジェクトが存在することも明かされた。


本作にてプレイヤーは、スペシャリストと呼ばれるキャラクターを選択してプレイする。ローンチ時点では10種類のスペシャリストが登場し、それぞれ固有の専門技能と特性をもっている。それ以外の武器やガジェットは自由に変更可能だ。シリーズの過去作とは異なり、銃の選択も自由である。

過去作では、マップによっては特定の装備をもつクラスが有利だったりしたが、本作では気に入ったスペシャリストと装備を選べば対応できる。上述した自由度の高さは、そうしたプレイスタイルの多様性をもたらす狙いがあるとのこと。また、いつでも好きな車両を呼び出せたり、プレイ中にリアルタイムに銃のアタッチメントなどを変更できるシステムも、プレイヤーの自由な選択を後押ししている。

ちなみに、本作では大幅にアップグレードされたFrostbiteエンジンを使用しており、車両運転時の物理表現が進化しているそうだ。また技術的な進化によって、360度回転できる回転式銃座などの要素も導入されるとのこと。


本作については、米国時間7月22日に開催されるイベント「EA Play Live」にて、DICE LAが開発する未発表のマルチプレイ体験が披露され、その後もうひとつのマルチプレイ体験であるハザードゾーンの詳細も明らかになる予定だ。今回の映像では、ハザードゾーンは緊張感あるタイトな分隊ベースの戦いとなり、手に汗握るゲームプレイになるとコメント。また、一緒にプレイする仲間も含め、装備などの選択やコミュニケーションが極めて重要になるとのヒントが提供された。

Battlefield 2042』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Origin)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月22日発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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