“史上最低のゲーム”『Plumbers Don’t Wear Ties』PC/Nintendo Switch/PS5/PS4向けの移植が決定。実写を用いた幻の3DO作品

パブリッシャーのLimited Run Gamesは6月15日、『Plumbers Don't Wear Ties』を、PC/Nintendo Switch/PS5/PS4向けに発売すると発表した。『Plumbers Don't Wear Ties』のオリジナル版は、史上最低のゲームのひとつとして知られている作品である。

パブリッシャーのLimited Run Gamesは6月15日、『Plumbers Don’t Wear Ties』を、PC/Nintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4向けに発売すると発表した。発売時期は未定。

本作は、もともと開発者のMichael Anderson氏が手がけ、Kirin Entertainmentから3DO向けに1994年に発売されたアドベンチャーゲームだ。当時のアメリカ・ロサンゼルスを舞台に、主人公の配管工ジョンと、彼が一目惚れした就職活動中の大学生ジェーンの恋愛模様を描く。役者が演じた実写映像を用いた作品であり、ちょっぴりエッチなシーンも登場する。
 

 
Limited Run Gamesによると、『Plumbers Don’t Wear Ties』はもっとも移植リリースのリクエストが多い作品だったという。ただ本作のオリジナル版は、それだけ期待されるほど高い評価を得ていたのかというと、そうではない。むしろ、史上最低のゲームのひとつとして知られている作品である。

もともとFMV(フルモーションビデオ)作品として宣伝され販売されたにもかかわらず、動画はゲーム冒頭のわずかな部分だけ。その後は終始静止画のスライドショー状態で展開する。また、フルボイスではあるものの、その演技に加えストーリー自体も残念な出来であるとされ、当時各誌から酷評された。
 

 
そんな伝説のクソゲーともいえる『Plumbers Don’t Wear Ties』を、なぜLimited Run Gamesは、約30年越しでPCおよび現行コンソール向けに移植することにしたのか、理由は不明。同社自身も、プレスリリースにて“悪名高い(infamous)作品”であると述べている。オリジナル版はプレミアがつくほどレアな存在となっているため、実際にリクエストが多かったのかもしれない。

『Plumbers Don’t Wear Ties』は、PC/Nintendo Switch/PS5/PS4向けに、パッケージ/ダウンロードにて発売予定。発売時期は未定で、「Coming soon」とだけ案内されている。興味のある方は、Limited Run Gamesからの続報をチェックしておこう。
 

 
なお余談ではあるが、今回Limited Run Gamesは、WayForwardが手がける『River City Girls 2』についても発表している。2019年に発売された『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』の続編だ。こちらはPC/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに2022年発売予定。Limited Run Gamesはパッケージ版の販売を担当する。

同作の詳細はまだ明かされていないが、新たなアクションや敵、環境などを用意し、過去のくにおくんシリーズから登場する敵もいるとのこと。また、前作ではオフラインのみだった協力プレイは、オンラインにも対応する。ちなみに、隣に写っている『River City Girls Zero』は、『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』の英語版だ。海外では初リリースとなる。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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