『Hollow Knight(ホロウナイト)』PC版に2年9か月ぶりのアップデート配信。細やかな内容ながら、嬉しい調整・修正に

 

デベロッパーのTeam Cherryは6月7日、探索型2Dアクションゲーム『Hollow Knight(ホロウナイト)』のPC版向けに、最新アップデートv1.5.68.11808を配信した。バグ修正が中心の内容となるが、ベータテストを除けば2018年9月以来のアップデートとなり、ファンを驚かせているようだ。


『Hollow Knight』は、メトロイドヴァニアスタイルの2Dアクション・アドベンチャーゲームだ。可愛いくも奇妙なムシのキャラクターたちが暮らす、滅びゆく地下王国ハロウネストを舞台に戦う。2019年2月時点で280万本以上を売り上げている人気作である。日本語に対応し、コンソール版の国内リリースもおこなわれている。

今回PC版向けに配信されたパッチでは、まずゲームの起動には64bit環境のPCが必須となった。32bit環境のユーザーは、Steam版であればベータタブから以前のバージョン(1.4.3.2)をダウンロードすることで引き続きプレイ可能である。また、コントローラーの振動機能への対応を追加。現時点では、Xbox OneコントローラーとWindowsなど、特定のコントローラーとOSの組み合わせのみサポートしているとのこと。

このほか、映像設定にはボーダーレスの項目が追加。マウスボタンのマッピングに関する問題や、ポーズメニューでの設定が保存されない問題などの修正もおこなわれている。


ゲームプレイにおいては、芋虫親父の報酬を入手できないことがある問題や、ソウルの師とのバトルでスタックすることがある問題、絶対的なるラディアンスとのバトルのフェーズ2にて、高すぎる場所へ移動すると死のループに陥る問題、緑の道に関する老いたムシのセリフが修正された。また、チャームの輝く子宮が利用できなくなる問題や、多段攻撃が青ライフを過剰に削ることがある問題なども修正されている。細やかなアップデートであるが、ファンにとっては嬉しいサポートだろう。詳しくはパッチノートを確認してほしい。

ちなみに、本作の開発元Team Cherryは、続編である『Hollow Knight: Silksong』を現在開発中だ。前作にも登場したキャラクター「ホーネット」を主人公とし、新たなムシの王国を冒険する。同作については、2019年の発表以降、一部ゲームシステムや登場キャラクターなどが披露されてきたが、最近は続報が途絶えている。ちょうどE3などゲームイベントが多数開催される時期を迎えているものの、同スタジオのPR・マーケティング担当者Matthew Griffin氏によると、この時期に発表するものはないとのこと(Reddit)。発売までには、まだしばらくかかるのかもしれない。

『Hollow Knight(ホロウナイト)』は、PC/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに配信中。今回配信されたパッチは、現時点ではPC版向けのみの模様である。コンソール版向けの配信予定は明らかにされていない。