レースゲーム『Need for Speed』シリーズ、一部旧作のダウンロード販売が終了。オンラインサービス停止を前に取り下げ
Electronic Artsは5月31日、レースゲーム『Need for Speed』シリーズの一部タイトルについて、現地時間5月31日をもって、各デジタルストアでのダウンロード販売を終了すると発表した。具体的なタイトルは以下のとおり(カッコ内は発売年)。
・Need for Speed Carbon(2006年)
・Need for Speed Undercover(2008年)
・Need for Speed Shift(2009年)
・Need for Speed Shift 2: Unleashed(2011年)
・Need for Speed The Run(2011年)
対象タイトルは、PS2・ニンテンドー ゲームキューブ・初代Xboxの世代から、PS3・Wii・Xbox 360世代までのコンソール、およびPC向けに発売された旧作である。これらのタイトルは、今年8月31日にオンラインサービスが終了する予定となっているため、先立って販売終了するとのこと。なお、各タイトルの所有者は引き続きプレイ可能だが、9月1日以降はオンライン機能は利用不可となる。また、ゲーム内ストア機能については配信終了と同時に停止される。
毎年多数のタイトルを発売し、またスポーツゲームの年刊リリースを重ねるEAにおいては、各タイトルの発売後のサポートも大きな仕事のひとつ。運営型タイトルでなくても、オンラインサービスを継続するためにリソースを投入し続けているわけだ。ただ、プレイヤー数が一定のラインを下回った場合には、サービス継続が困難であると判断し、サポートを終了しているという。
たとえば、今年5月には『FIFA 15』から『FIFA 18』までの各シリーズ作や、『NBA LIVE 18』もオンラインサービスを終了していた。製品としての完全な体験を提供できなくなることから、販売も終了させるということなのだろう。なお、2012年発売の『Need for Speed: Most Wanted』以降のシリーズ作については、現在も販売中であり、オンラインサービスも提供されている。
EAは、作品をリタイアさせることは常に難しい判断となるが、これによって『Need for Speed』シリーズの将来に注力していくとしている。ちなみに本シリーズの新作については、『Burnout』シリーズの開発元としても知られるCriterion Gamesが担当予定。ただ、『Battlefield』シリーズの新作開発に参加することになったため、発売を1年先延ばしにしたことが報告されている(関連記事)。新作はどのような作品となるのか、期待して待ちたい。