『Undertale』の人気キャラクター“サンズ”、海外のクリスチャン番組で取り上げられる?「娘の携帯電話にフードを着た邪悪な骸骨の絵が…」

クリスチャン向けの長寿トーク番組「The 700 Club」にて、“青い片目を持つ骸骨”の絵に関する視聴者からの質問が寄せられ、これが『Undertale』の人気キャラクターのひとり「サンズ」を指しているのではないかと注目を集めている。

特定のビデオゲームがテレビ番組で取り上げられることはさして珍しくないが、ひとりの開発者が作ったインディーゲーム、しかもそのゲーム内のひとりのキャラクターが話題に挙がるというシーンはなかなかないだろう。クリスチャン向けの長寿トーク番組「The 700 Club」にて、”フードを着た骸骨”の絵に関する視聴者からの質問が寄せられ、これが『Undertale』の人気キャラクターのひとり「サンズ」を指しているのではないかと注目を集めている。海外メディアDestructoidKotakuが報じている。

「The 700 Clube」は、1966年から4人の司会によって放送されてきたクリスチャン向けトーク番組だ。この番組の最新エピソードにて、ひとりの視聴者が司会Pat Robertson氏に以下のような質問を投げかけてきた。

「最近、娘の携帯電話を眺めていたら、“片目が青くてフードを被っているカートゥーンの骸骨”の絵を大量に見つけてしまったんです。娘になぜこんな悪魔的な絵を携帯に入れてるんだって聞いたら、あの子はビデオゲームのやつだしなにも問題ないって。こんな邪悪なものに誘惑されないように、娘をどう手助けすればいいですか?」

このビデオゲームがいったいどの作品なのかは明言されていないが、片目が青くフードを被った骸骨、さらにファンアートが大量にあるといえば、『Undertale』の「サンズ」しかいないだろう。もちろん番組内の司会やアシスタントはこのキャラクターがなんなのかはわからなかったが、Robertson氏はより健全な遊びを娘に進めるようアドバイスしている。「邪悪ではないビデオゲームは存在するべきです。一部の作品は暴力と残虐さで満たされており、非現実的だ」。

『Undertale』は、海外のインディーデベロッパーToby Fox氏により開発された2DピクセルのRPGタイトルだ。2013年にKickstarterキャンペーンを始動し、2400人弱から5万ドル以上の開発資金を獲得。「敵と一切戦わず(FIGHT)にクリアできるゲーム」として国内外で注目を集め、現在この手のRPG作品としては異例の大ヒットを飛ばしている。敵と一切戦わないピースフルな作品である一方で、愛らしいキャラクターたちを倒すことも可能である『Undertale』だが。もしクリスチャンたちが実際にプレイしたら、彼らの目にはどのように映るのだろうか。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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