Nintendo Switch『ルーンファクトリー5』にて奇妙な不具合が続々と見つかる。HP1で毒を食らい続けマッチョになるアースマイト
マーベラスは5月20日、『ルーンファクトリー5』を発売した。対応プラットフォームはNintendo Switch。プロデューサーは、これまでシリーズを統括してきたはしもとよしふみ氏が務めている。およそ9年ぶりとなるシリーズナンバリング新作は、本格的な3D要素を導入。ファンの期待を集めて発売されたものの、奇妙なバグも数多く確認されているようだ。
目立って報告されているのは、埋まりバグだ。Twitterユーザーのゼラ氏は、道中にてかぶの酢漬けを手に持つことで、主人公が地面に埋まっていく現象を動画で報告。かぶの酢漬けを持ちながら地底に落ちていくシュールな姿が映し出されている。この現象発生後はワープできず、ロードし直すほかなかったことも同氏は付け加えている。またNPCが埋まったと報告するユーザーも散見される。
そのほか、女湯にペナルティなしで入れるという不具合も確認されている。本作では一期一会なる旅館が存在し、同旅館では風呂に浸かることでHPとRPの回復が可能。また実際に風呂場に足を運び内観を確認できる。あくまで入れるのは選んだ性別の風呂場だけ。異性の風呂場に行こうとすると、警告じみたメッセージが発生し、Seedポイントを失っていく仕組みだ。
しかしTwitterユーザーのしゅー氏は、特定のアクションを繰り出すことで、男主人公ながら女湯に警告なしで侵入できたと報告。武器を振りつつスライドしメニューを出す動作を繰り出すことで、メニューが開かれたまま主人公がゆっくりと後方へ移動。女湯侵入に関する判定がないエリアでメニューを閉じることで、ペナルティなしでお風呂場に入り込んでいる。スライドの移動とメニューを開く挙動を組み合わせ、普段行けないエリアへと到達できるグリッチのようで、風呂場に限らず使用可能なようだ。筆者もこの現象を実機で確認済みである。
また話題を集めている現象としては、HP1の状態で毒を受け続けると、防御スキルが上昇していくという、おむ氏の報告だ。本作では、状態異常ステータスとして毒が存在し、毒状態時は時間経過によりHPが減少していく。一方で、HP1の時に毒を受けても主人公は倒れない特性をもつ。主人公は、ダメージを受けることで防御スキルが高まっていく。それにより、毒ダメージを受けて倒れはしないものの、ダメージ判定は発生しており、防御スキルが延々と上昇するという現象が発生しているようである。
毒は、治療しなければ日をまたぐまでは時間経過のダメージを与え続ける。毒状態で放っておくことで、どんどん防御スキルが上がっていくわけだ。HPが1でもRPさえあれば農作業には差し支えない。それゆえに、おむ氏からは「わざと毒を喰らい瀕死の状態で農作業を続けるハードコア農夫の誕生である」と揶揄されている。
この現象について筆者も確認してみた。まずは枯れ草経由で毒を取得。HP1の毒状態を放置することで、延々と防御スキルが上昇していく現象が確認できた。ただ、何度か試しているうちに、HP1の毒状態でも防御スキルが上がらないケースがあることも確認している。毒によって防御スキルが上がるのが仕様か不具合か定かではないが、この現象は状況によって再現されない可能性はありそうだ。このほかにも、キャラの消失や無限素材生成など、さまざまな不具合らしき現象が報告されている。不具合ではないものの、ゲーム中はフレームレート低下なども目立ち、開発側がテクニカルな部分で苦労していることが伺える。
『ルーンファクトリー5』は、ゲーム内容としては前作の魅力を引き継ぎつつ、3D化することに成功しており、キャラクターやゲームプレイ、システム面ではファンから一定の評価を獲得している。シリーズを遊んできた筆者自身も非常に楽しめている。オートセーブも導入されており、何か発生すればロードし直せばよい。セーブデータ破損などに関わるクリティカルな問題は発見されていないので、まだ笑って許せる部分もあるのかもしれない。しかしながら、多岐にわたる種類の不具合が報告されているのも事実。不具合に慣らされたシリーズファン以外の人にもオススメできるように、アップデートによってバグが修正されていくことを祈りたい。