近代大河ストラテジー『Victoria 3』発表。帝国主義の花開く時代、指導者として国家を繁栄に導け

Paradox Interactiveは5月22日、『Victoria 3』を発表した。『Victoria 3』は19世紀~20世紀初頭を舞台に、理想の社会を作りあげるストラテジーゲームだ。

Paradox Interactiveは5月22日、ストラテジーゲーム『Victoria 3』を発表した。対応プラットフォームはPC/Mac/Linux(Steam/Paradox Store)。またPC向けに、Xbox Game Passにも提供されるという。リリース時期は後日告知とのこと。 
 

 
『Victoria 3』は19世紀~20世紀初頭を舞台に、理想の社会を作りあげるストラテジーゲームだ。プレイヤーは1836年から1936年までの年代を舞台に、世界のさまざまな国を導くことになる。国をどのように発展させるかはプレイヤーの判断次第。たとえば基幹産業を農業におくか、工業を発展させるか。伝統的な政策をとるか、急進的な変化を受け入れるか。さらには他国との関わりあいの中で、平和主義を貫くか、戦争も辞さない拡大主義を選びとるか。こうした方針を選択していくなかで、プレイヤーは自国の繁栄を目指すこととなる。 

国を育てあげるうえで重要となるのが、奥深い経済システムをマスターすることだ。産業を発達させることで、利益を生み出す商品をつくり出そう。そして国をより繁栄させるため、利益に課税し収入を得るのだ。もちろん生産だけでは立ちゆかない。安価な原料を輸入するルートを確保するほか、生産品を持ちこめる新しい市場を探したり、ちまたにあふれる労働力を採用したりすることも必要となる。国の高度な経済成長を促進し、帝国の運命をコントロールするために不可欠な物資を確保するのだ。 
 

 
また『Victoria 3』には、独自の経済的ニーズと政治的欲求をもち、細部まで描写されたさまざまな集団が登場する。彼ら・彼女らとどのように付きあい、治めていくかもまた重要な選択となる。新しい社会イノベーションを活用するためには、ときに政府と憲法を改革する必要があるかもしれない。変化を拒むのであれば、革命家に対抗して伝統を堅持し、国の安定を維持しなくてはならないだろう。国の状況を改善するために、テクノロジーやアイデアの研究を重ねるのだ。 

もちろん、『Victoria 3』に登場するのは自国だけではない。周辺の諸外国とどのように渡りあっていくかも、プレイヤーの手腕が問われるところ。外交戦術を駆使し、世界を股にかけた外交上の地位を確保するのだ。協定や同盟を結んで関係を築き、世界的なネットワークを構築しよう。ときには友好だけでは立ちゆかない場面も生じる。軍事力やはったりを使いこなして敵を説き伏せ、あらゆる手段で白旗をあげさせるべし。国際社会は絶え間ない競争に満ちている。ライバルを踏み台にして、自国の経済力と軍事力を強化するのだ。 
 

 
前作『Victoria II』は2010年にリリースされた作品。Paradox Interactive作品らしく、勝手を覚えるまでが難解なゲームながら、腰を据えて理解すれば奥深さにどっぷりハマれる作品として高い評価を受ける。自分の選択次第で内政を左右し、“もしも”の近代史を創りだせる壮大な歴史シミュレーションゲーム。Steamのストアページでは9000件以上のレビューから「非常に好評」との評価を受けている。『Victoria 3』では濃厚な歴史シムがどう進化を遂げているか、続報に期待したいところだ。 

『Victoria 3』はPC/Mac/Linux向けに、Steam/Paradox Storeにて配信予定。Xbox Game Pass にも提供されるという。なお公式サイトにてメールアドレスを登録すると、ゲーム内で使用できる飛行船を手に入れることができる。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

Articles: 1615