ネクストジェネレーション / Mar. 1st
Gamers Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて プレイステーションフォーと呼ばれるゲーム機について思いを馳せたり馳せなかったりしつつ書き殴るのが[Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。
Nobuki Yasuda – 如くが如く
『龍が如く』飽きました。
失敬。いやこれは失敬、ローンチタイトルでした『龍が如く 維新!』。 なんだかまったくそんな気がしなかったですし、PlayStation 4感と申しますか次世代感と申しますか、そういう気の利いた新鮮さで目がくらむような体験はクリアまでついぞありませんでした。PS3 と同時に出ているタイトルならばこんなものでしょうか。現代のテクノロジーが高いフレームレートを維持することを主眼とした使われ方をしている(それでも 時折ガクッと下がる)というのは、趣と闇を感じざるをえません。
しかし、それでよいのです。そもそも『龍が如く』は「多少つまらないものでも山ほど詰め込めば楽しい」の闇鍋メンタルで製作されていると私は自己都 合で解釈しています。そしてそのクオリティが、ピンで立つんじゃないだろうかというくらいの高水準から、学生の卒業作品もかくやというような危険水位まで と異様に幅広い、それこそが『如く』というものです。
という前提をふまえても、いちいちプレイに水を差すような「テンポの悪さ」がシリーズをこれだけ重ねても改善されないというのはさすがにいかがなものかと思います。(通常運行の)問題点は大きく2つ。
まずは会話のスキップ。決定ボタンスキップがあるにもかかわらずキャラの”演技”が終わるまで次のメッセージへ行けないため、妙なウエイトが頻繁に 発生します。そんなにカットシーン全部をプリレンダムービーにしたかったのでしょうか。過去作品はクロヒョウ以外大半やっているはずなのですが、こんなに 毎回ひどかったでしょうか。記憶が美化されているだけなのでしょうか。
もう1つがバトル。戦闘終了後のリザルト表示が非常に鬱陶しかったです。それこそリアルタイムで表示すればいいのではないか? という気持ちで常時いっぱいでした。過去作と比べると、ザコの「すいませんでしたもうしません」→「カネ・アイテムを入手」の表示が省略されているので実 質的には大差ないはずなのですが。
バトルについては掘り下げ始めるときりがないのでやめておきます。ただ、致命的であるとすら感じられたのは装備の成長ツリー。「そもそも『龍が如 く』は成長要素を主眼においたものではないため、あくまでもミニゲームとしてバトルダンジョンをお楽しみください、その過程で武器防具は強くなりま す」……といった趣旨なのでしょう。がしかしものには限度というものがあります。難易度”上級”クリア段階で装備していたのは全装備のなかでも中の下あた り。
そういう要素を好まない層がいる、『龍が如く』に必須のゲーム性ではない。それはわかります。ただ、もう少しうまくやればもっと楽しいゲームになっていたのではないか? と成長要素大好きっ子がここに一人上奏するものであります。
愚痴っぽくなってしまいましたが、なんだかんだで結局のところ『龍が如く』を好んでいるということ。「つまらなたのしい」が『如く』、シリーズはこ のまま永久のサザエさんであり続けていただきたいものです。ああ、『SPIKEOUT』の続編は期待していませんから大丈夫です。ただし移植だけは一縷の 望みを勝手にいだいています。
Okunokami Kuheiji – 帰ってきた
『Diablo III』Patch 2.0 がリリースされました。スキルやキャラバランスの手入れとドロップ関連の修正、難易度まわりがおもな修正部分ですが、2.0 というだけあってかなり手を入れられているようです。Barbarian が竜巻を放ちながら駆け抜けたり Wizard が敵集団の中央で爆発するゲームではなくなったことを喜んでおります。
Witch Doctor? 変わっている気がしない……
妻に PS3 を奪われましたが、 『サガ・フロンティア2』をプレイするにあたり何の支障もないのです。そう、PlayStation Vitaならね。
UnFreeMan – MIA
次のニュースです。Gamers Geographic 編集部のUnFreeManこと不自 由人(フジ ヨシト)氏と連絡がとれなくなっている件について、Gamers Geographic 誌編集長の安田氏より見解の発表がありました。
不自氏は先週末、安田氏と共に PS4 の探索を開始、遅れて出発した安田氏はオアシスを発見し生還したものの、不自氏は PS4 に足を踏み入れたのち通信が途絶、現在も連絡がとれなくなっているということです。
安田氏の発表によりますと「そもそも弊誌内で PS4 を購入しようというまとまった動きがあったわけではなく、私と不自がたまたま発売日に買っただけのこと。たとえ未開の地で果てようとも個々の責任の範囲内である。現に私は生還した」としており、あくまで不自氏が自力で生還すべきだという考えと、編集部として捜索隊の派遣等は行わない見解です。
不自氏は自らの原稿の中で『KNACK』に期待する旨を繰り返し述べており、安田氏との最後の会話も「これからKNACKに向かう」という内容で あったことが明らかとなっていますが、当局は自分では『KNACK』をプレイしようとしない安田氏の素行について事情をきくため、近く参考人として安田氏を招致する意向を明らかにしており、不自氏の失踪の手がかりとなることが期待されています。
では次のニュースで――