和風ローグヴァニアアクション『GetsuFumaDen: Undying Moon』発表。『月風魔伝』の1000年後を描くシリーズ新作

『GetsuFumaDen: Undying Moon』が発表された。『月風魔伝』の1000年後を描くシリーズ新作である。Nintendo Switch版は2022年発売予定。また、Steamでは今年5月14日から早期アクセス配信を開始する。

任天堂は4月15日、Nintendo Switch向けインディーゲームの情報を届ける「Indie World」を海外向けに放送。この中でコナミの『GetsuFumaDen: Undying Moon』を発表した。Nintendo Switch版は2022年発売予定。また、Steamでは今年5月14日から早期アクセス配信を開始する。日本向けの公式サイトもオープンされており、国内でも発売されるようだ。

『GetsuFumaDen: Undying Moon』は、1987年にファミコン向けに発売されたアクションRPG『月風魔伝』をもとにした新作だ。前作は、主人公である月風魔の復讐の旅を描く和風テイストの作品。地獄を舞台にしたフィールド探索と、敵と戦うアクションステージを行き来しながらゲームを進め、アクションステージには横スクロールステージと、3Dで描かれる迷路の2つのバリエーションが存在することが特徴だった。同作は、のちにPCや任天堂のバーチャルコンソール向けに移植されたが、シリーズとしての新作が開発されるのは今回が初めてとなる。

新作は、ジャンルとしてはローグヴァニア2Dアクションゲームになるという。前作から1000年後、龍骨鬼の復活により地獄の封が解かれ、魑魅魍魎が溢れ出してしまう。そこで、地獄を監視し続ける月氏一族の第二七代目当主である月風魔は、異変の元凶を絶つべく地獄へと潜る。

公開された映像では、和風テイスト溢れるビジュアルのなか、前作の横スクロールステージのようなスタイルで、さまざまな妖怪と戦っている。ステージはプレイするたびに変化するとのこと。月風魔の武器には刀や槍などが確認でき、和傘を広げて防御するシーンも。武器は切り替え可能のようだ。また、クナイや爆弾などサブ武器らしきアイコンも見られ、多彩は武器を駆使しながら強大な敵と戦う作品となりそうだ。

海外メディアInverseのインタビューに答えたプロデューサーの村戸信氏によると、『GetsuFumaDen: Undying Moon』の企画は2018年ごろに立ち上がったという。小規模ながら芸術性の高いインディーゲームが注目を集めていることを受けて、海外版も続編も出ていなかった『月風魔伝』を、現代のシステムとビジュアルにてあらためて紹介することにしたそうだ。前作のプレイヤーならニヤリとするような要素を取り入れつつ、前作を知らないプレイヤーも新しいIPとして楽しめるような作品になっているとのこと。

ゲームプレイにおいては、さまざまなプレイスタイルを許容するといい、メイン・サブ武器が複数登場。そうした武器はスキルツリーによって真価を発揮でき、そうしたアンロック要素がリプレイ性に繋がるとのこと。なお、前作でのフィールド探索のようなステージは存在しない。また開発面では、早期アクセスというコナミとしては新たな手法を採用。『Hades』や『Dead Cells』といった早期アクセス配信を経て成功したタイトルから、ファンからフィードバックをもらいコンテンツを継続的に調整して、繰り返し楽しめる作品へと仕上げていく手法を学んだそうだ。

本作のSteam版は5月14日から早期アクセス配信予定。こちらを購入すると、前作『月風魔伝』のPC移植版とデジタルアートブック、サウンドトラックが特典としてプレゼントされる。また本作に向けては、DLCとして第二十一代目女当主の「月蓮華」が無料配信される予定となっている。

なお任天堂は、日本向けの「Indie World 2021.4.15」を本日4月15日の午前10時から放送予定。『GetsuFumaDen: Undying Moon』の国内向けの正式発表は、こちらの放送に合わせておこなわれるだろう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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