『ニーア オートマタ』Steam版の「品質向上のためのパッチ」が開発中。レビュー爆撃を受けてか、スクエニが動く
スクウェア・エニックスは4月13日、『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』のSteam版について、品質向上のためのパッチを開発中であることを明らかにした。詳細は今後発表するとのこと。
Steam版『ニーア オートマタ』は2017年3月に配信され、ユーザーレビューにて「非常に好評」を獲得していた。しかし、今年3月18日にMicrosoft Store向けのPC版が配信開始されたことをきっかけに、Steam版に対するいわゆる“レビュー爆撃”が発生。大量の不評レビューが投じられ、「最近のレビュー」においては「ほぼ不評」にまで評価を下げる事態となっている。
ファンの不評を買ったのは、後発のMicrosoft Store版に施された追加要素に関するものだ。移植を担当したQLOCは、ボーダーレスウィンドウおよびFidelityFX設定の追加、HDR対応、そしてUI・テクスチャの4K解像度へのアップスケールを、開発元プラチナゲームズからの特別なリクエストを受けておこなったことを明らかにしている。しかし、これらの追加要素がSteam版にも適用されるとの発表はなく、また一部でMicrosoft Store版はよりスムーズに動作しているとの報告もあったことから、レビュー爆撃へと繋がった(関連記事)。
こうした騒動を受けて、テック系メディアDigital Foundryが検証を実施。それによると、上述の追加要素はともかく、パフォーマンス面については実際はどちらのバージョンも同等とのこと。Steam版では、「FAR(Fix Automata Resolution)」などのModの導入してのプレイが定番化しており、現時点ではModを導入しパフォーマンスを改善させた状態がベストのゲーム体験であると結論づけている。
この検証結果が公開されて以降はレビュー爆撃は終息へと向かったが、Steamでの評価は依然として「ほぼ不評」として残ったまま。新作『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』Steam版の最適化を懸念する声もある。掲示板も大いに荒れており、結果的にレビュー爆撃が今回スクウェア・エニックスを動かすに至ったのかもしれない。同社が開発中の「品質向上のためのパッチ」がどのような内容になるのかは不明だが、Steam版ユーザーの方は今後の発表を注視しておこう。