バルセロナ小旅行で見かけたゲーム他

週末と祝日を利用してスペインのバルセロナへ個人的に旅行してまいりました。じつのところ旅行自体の本来の目的はゲーム事情探訪ではありませんでしたが、現地で見かけたあれこれをスペインのゲーミング事情としてご参考までにご紹介いたします。

 


土日強行軍とゲーマーガイド不在

 

末尾のフォトギャラリーに掲載している写真にブレているものがいくつかあります。筆者の修行が不足しているというのもありますが、近くの「怪しい 男」から熱い視線を感じたことも原因の一つです。とはいえ、観光地でもない場所でカメラ構えてガンガン写真撮っていたら怪しまれるのも致し方のないことで す。いくらかレタッチしましたが一部見づらい写真があります。良識のある大人の事情ということで、ご理解いただきたく存じます。

また、仕事で忙しいなか土日を削ってガイドしてくれた友人に「ゲーム関係のものを撮りたい」と伝えたところ、まったくその観点で生活していなかった ため「ゲーマーが案内するゲーマー視点の旅」まで内容を充実させることができませんでした。写真は、街を歩いていて見かけた何かを撮影したものがほとんど です。 ちなみに現地ではほとんどの店舗が土日に営業していません。飲食店ですら日曜日は休みのところが多いというのが実情です。したがって、もしかしたら平日営 業している店舗に「ゲームらしき何か」があるかもしれません。

 


ゲーム機よりカジノ

 

まず、日本にあるようなゲームセンターを見かけることはありませんでした。店舗でプレイできるコンピューターゲームに類するものは「カジノ」か「バルにおいてあるスロット」です。カジノは年若いお兄さんがたむろしていたので入ることはさけました。カメラ持ち日本人観光客として、地元のカジノに入って無用なトラブルを起こしたくはなかったのです。

バルのスロットは 5ユーロほど投入して「あっ……これいかん……つまらん……」と思ってストップしました。その日のレートがだいたい 139 円だったため、695 円を放り込んだ結論は「これはひどい。」スペイン語が読めないことも相まってまったく面白くありません。日本国内における銀球をやりとりする遊戯行為とは 一線を画すもので、何がおこっているのかよくわからないうちにいつのまにか現金だけが吸いこまれていきます。

そもそも設置されている理由が判然としない代物ですが、よくよく観察しているといろんな人が結構気まぐれに硬貨が投入していくのです。賽銭箱に硬貨 をほうりむようにポチポチと押して去っていくスーツ姿の男性もいれば、コーヒーを飲みながらものすごいスピードで利益を享受してゆく身なりのよい老齢のご 婦人もいたりと、なかなか興味深いものがありました。とくにご婦人は「ズズズッ カランピョンピョン カラララララ ズズズッ」とさすがというべきか手慣れていたのが印象的です。さすがに(残念ながら・当然ながら)写真撮影は控えました。ちなみに、紙幣を入れる場所もあ りました。5 ユーロから 50 ユーロまでいけるようです。

ゲーセン店員経験のある UnFreeMan いわく、「紙幣投入口が潰されたものがメダルゲーム目的で日本国内に入ってくることもあり、そういったカタログを見たことがある」とのことです。

コンシューマーゲーム機はショッピングモールにて販売されており、PlayStation 4発売直後だからか PS3・PS4 の売り場が支配的でした。PCゲームも一応はありましたが、コンシューマーのほうがよく見かけます。コンビニのような業態のチェーン店舗にもこじんまりと したゲームソフトコーナがあったところから推察するに、それなりにコンシューマーゲーム機は普及しているようです。

 

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案外(利用者の)存在感が薄いスマートフォン

 

また、スマートフォンをいじっている人はほとんど見かけませんでした。現地でのスマートフォン普及率は非常に高くAndroid のシェアが圧倒的です。普及率 25% とされる日本で は四六時中いじっている光景を見かけますが、乗りつぎで通過したフィンランドの空港でもスペインでも、その手の”中毒者”を見かけることはありませんでし た。ちなみに日本人ツアー客だけはロビーにて、ものすごい勢いで操作していました。海外旅行向けの定額通信プランに加入していたと信じたいところです。

スマートフォンをいじっている人を見かけなかったのは、「現地で流通している端末は廉価なものが主流でスペックが低いのではないか」「油断している と物盗りにやられるのではないか」「そもそもそこまで気を引くコンテンツがないのではないか」「土日で旅行者のほうが多いからではないか」「そもそもそん なことをしているのは日本人だけなのではないか」……といったところです。真相については不明ですが、とりあえずスマートフォンをポチポチしている人をあ まり見かけなかったということだけは事実です。ちなみにやたらと Samsung の広告や端末を見かけました。

 


フォトレポート

 

右のラップトップは Packard bellのeasynote。デモは『Call of Duty:Ghosts』ですが、A4 APU でまともに動かせるわけもなく動画でお茶を濁しています。右奥にはやっぱり Samsung。
右のラップトップは Packard bellのeasynote。デモは『Call of Duty:Ghosts』ですが、A4 APU でまともに動かせるわけもなく動画でお茶を濁しています。右奥にはやっぱり Samsung。

 

PS3ゲーたち。アサクリは人気のようです。
PS3ゲーたち。アサクリは人気のようです。

 

ショッピングモールの一角に燦然と輝く Blizzard コーナーが。PCゲームはここでしか見かけませんでした。
ショッピングモールの一角に燦然と輝く Blizzard コーナーが。PCゲームはここでしか見かけませんでした。
仮説: バルセロナの Wii には疾走感がある。
仮説: バルセロナの Wii には疾走感がある。

 

スペインなのに FBI。 一見やる気なさそうですが、あっというまに5ユーロ食われました。FBI 侮りがたし。
スペインなのに FBI。

一見やる気なさそうですが、あっというまに5ユーロ食われました。FBI 侮りがたし。

 

念願のゲームショップ……と思ったらボードゲームショップでした。小学生ぐらいの男の子が熱心に作業しています。超楽しそう。
念願のゲームショップ……と思ったらボードゲームショップでした。小学生ぐらいの男の子が熱心に作業しています。超楽しそう。

 

神田にもこの手のお店がありますね。ショーケースにしっかりと塗装されたフィギュアが飾られています。
神田にもこの手のお店がありますね。ショーケースにしっかりと塗装されたフィギュアが飾られています。

 

閉店直前のコンビニのような業態の店舗。左側の映画コーナーは壊滅していますが、ゲームはあまり売れていない模様です。棚にはPlayStation とありますが、Xbox 360 パッケージの放つエメラルド色の輝きもみられます。右手はゲームとスマートフォンのアクセサリ。
閉店直前のコンビニのような業態の店舗。左側の映画コーナーは壊滅していますが、ゲームはあまり売れていない模様です。棚にはPlayStation とありますが、Xbox 360 パッケージの放つエメラルド色の輝きもみられます。右手はゲームとスマートフォンのアクセサリ。

 

店員通路脇という超お邪魔ポジションに設置されている筐体。昼食時というのもあり、さすがにプレイはしませんでした。
店員通路脇という超お邪魔ポジションに設置されている筐体。昼食時というのもあり、さすがにプレイはしませんでした。

 

カジノ。この数秒後に中の兄ちゃんにガン見されていることに気づきました。
カジノ。この数秒後に中の兄ちゃんにガン見されていることに気づきました。

 

フィンランドといえばこの怒れる鳥。味は普通のベリードリンクでした。消費税 20% 台というのもあってやや割高感があります。
フィンランドといえばこの怒れる鳥。味は普通のベリードリンクでした。消費税 20% 台というのもあってやや割高感があります。

 

乗り継ぎのフィンランド、ヴァンター国際空港トイレ横でまさかのゲーム機と遭遇。SEGA ロゴを前に「帰ってきた……」と思ってしまいましたが、残念ながらまだ日本まで 8 時間かかります。
乗り継ぎのフィンランド、ヴァンター国際空港トイレ横でまさかのゲーム機と遭遇。SEGA ロゴを前に「帰ってきた……」と思ってしまいましたが、残念ながらまだ日本まで 8 時間かかります。

 

お子様にも人気の『F355チャレンジ』。ユーロ硬貨は友人に渡してしまったのでプレイならず。
お子様にも人気の『F355チャレンジ』。ユーロ硬貨は友人に渡してしまったのでプレイならず。

 

厳重に施錠されたコインシューターまわり。おそらくマスターキーで簡単に解錠されてしまうため。便所横の存在であることとあわせ、ある種の哀愁が漂います。
厳重に施錠されたコインシューターまわり。おそらくマスターキーで簡単に解錠されてしまうため。便所横の存在であることとあわせ、ある種の哀愁が漂います。

 

Hirokazu Saito
Hirokazu Saito

アルコール・お茶・コーヒーなど、飲むのに面倒な飲み物全般に強い興味があります。30代前半、既婚。都内から電車で1時間ちょっとの僻地住まい。メガネの女の子が好きですが妻はメガネをかけてくれません。

最近ようやく足を洗い始めましたが、オンラインゲームで時間を消滅させていました。激しく動く系のゲームは酷使した目がついていかないのであまり得意ではありません。30台から感じる老化です。

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