Nintendo Switch『A列車で行こう はじまる観光計画』深刻なエラー落ちなど不具合を修正するアップデート1.02配信。マッハ対応

アートディンクは3月16日、『A列車で行こう はじまる観光計画』のパッチ1.02を配信開始した。発売時から報告されていた、メモリ関連の不具合などを修正する内容となっている。

アートディンクは3月16日、『A列車で行こう はじまる観光計画』のパッチ1.02を配信開始した。発売時から報告されていた、メモリ関連の不具合などを修正する内容となっている。アップデート対応宣言から、わずか1日程度で対応された。

『A列車で行こう はじまる観光計画』は、3月12日に発売された『A列車で行こう』シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはNintendo Switch。グラフィックは3D主体となっており、クオータビューとパスビューにて自分で作った鉄道や街を立体的に楽しめる。街や駅には人の姿も見かけられ、生活感も味わえる。昼夜の概念が存在しており、時間によって街並みも変化。『A列車で行こう3D』と比較すると、大きな進化が見られる。


一方で、発売時からエラー落ちが多数報告されていた。街の規模が大きくなったり、プレイ時間が長くなってくると、アプリケーションエラーが出て強制終了。メモリリークではないかと推察されており、セーブしていないデータは藻屑になるという深刻な不具合となっていた。アートディンクは昨日3月15日の午前に、同エラーについて対応すると発表。そして3月16日17時より1.02アップデートが配信され、以下の修正がなされている。

・アプリケーションエラーの原因となるメモリ関連の不具合
・優等列車にしか観光客が乗らない不具合
・停車時間1分未満時の列車進行方向の不具合

アートディンクは昨日昼過ぎに、エラーの原因を特定しているとし、その内容をユーザーに共有。具体的には、駅/停留所/子会社の建設時にモデルのプレビューでメモリリークが起きていたことや、セーブ/ロード時にメモリが断片化していたと報告した。これらの問題が対応されたことにより、資料写真撮影タイミングや早送り時のアプリケーションエラーも改善されるそうだ。


『A列車で行こう はじまる観光計画』は、前述したように『A列車で行こう3D』から大きな進化を見せている作品。観光という要素を取り入れたことで、都市開発に厚みが生まれ、多彩な街づくりが可能となった。日向悠二氏が描いたキャラのかけあいも魅力的で、シナリオシェア機能など長く遊べる要素も揃っている。


それだけにエラー落ちの発生は、悔やまれるもの。今回の修正によってすべてのエラー落ちがなくなったとは限らない。しかしアートディンクは、今後ほかの不具合についても迅速に対応していくとしている。Nintendo Switchタイトルのアップデートは、ほかのプラットフォームよりも時間を要するケースが多い。対応発表からは1日半程度のアップデート配信となるが、アートディンクは前もってこうした問題を認識し、改善に取り組んでいた可能性はありそうだ。いずれにせよ、同作をプレイしているユーザーにとっては嬉しいパッチである。発売されてからの対応ではあるものの、さらにブラッシュアップされていくことに期待したい。

『A列車で行こう はじまる観光計画』はNintendo Switch向けに配信中だ。

【UPDATE 2021/3/16 20:45】
アートディンクは、パッチ1.02配信後より発生している、既存のセーブデータが読み込めなくなる不具合について調査しているとのこと。読み込めないセーブデータは削除せず、アップデートによる対応を待ってほしいとしている。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

Articles: 5178