『Apex Legends』ローバ、ジャンプドライブのバグに超簡単な解決法が発見。謎挙動に開発者も頭抱える
『Apex Legends』最新アップデートに確認されたバグに対して、対処法が発見されたようだ。3月10日よりコレクションイベント「カオスセオリー」が開催されている本作。限定モード実装や新機能登場のほか、コースティック・ジブラルタル弱体化などさまざまなレジェンド性能調整も実施されている。一方、新環境でどうしても避けては通れないのが未知なるバグの発生だ。
今回パッチにおける被害者はローバだった。以前より戦術アビリティ「盗賊の相棒」の挙動について不満が寄せられていた彼女だが、ジャンプドライブによる瞬間移動がさらに不安定に。ブレスレットを投擲してもテレポートできず、手元に戻ってきてしまうバグが報告されていた。戦闘中の緊急離脱にジャンプドライブを使用しても移動に失敗してしまい、致命的な被害をこうむるローバ使いの声が数多く聞かれていた。
そんな厄介な不具合だが、海外掲示板Redditでは早くも草の根で解決方法が発見されているようだ。投稿された実証動画が下記のとおり。具体的に何をすればいいのかというと、その方法は至って簡単。ブレスレットを投擲したのち、地面に落ちる前に「その場でジャンプ」すればいいのだという。参照動画では戦術アビリティを複数回試しており、その場で跳躍したときだけ移動に成功する様子が収められている。
本件に関し、開発チームのスタッフも困惑まじりに反応を寄せている。レスを返したのはリードデザインディレクターのDaniel Zenon Klein氏だ。Klein氏がローカルで同じ方法を試したところ、同様にうまく作動することが判明したという。開発チームとしてはまだリリースに至っていないブレスレットのバグ修正があったものの、ただ「その場でジャンプする」だけで問題が解決してしまう現象については驚きを隠せない様子だ。Klein氏は頭を抱えつつ、本件をエンジニアチームに報告すると約束。盗賊の相棒の改修はしばらくのちに実施されそうな見込みだ。
ローバのテレポート問題は、バグを抜きにしても以前から開発チームの悩みの種となっていた(関連記事)。リングを投擲した際の硬直時間や目立つSEなどがたびたびユーザーから批判されてきており、強化が望まれている戦術アビリティ。一方、『Apex Legends』は「行動の予見性」をゲームデザインの根幹においてきた作品である。次にどこから敵が現れ、どのような反応をすべきか常にプレイヤーが意識しながら対処できることが重視されているわけだ。対してローバのテレポートは、プレイヤーがまったく予期しないところから出現できる能力であり、そもそも『Apex Legends』の本質と噛み合わせるのが難しい要素。あまりにテレポートを強化すると予見性よりも反射性が問われるゲームになってしまうとして、開発チームも強化しかねていた背景がある。
今回のバグが注目を浴びたことから、盗賊の相棒が「使用不可能」になる不具合は近々修正されるだろう。しかしまだまだ使い勝手には改善の余地があり、今後も議論は続いていきそうな見込みだ。