初代PS風サバイバルホラー 『Code: Dino-H』無料配信中。ラプトルが徘徊する施設脱出を目指す“ディノ”ハザード

個人開発者のJim Gennisson氏が『Code: Dino-H』を公開中だ。『Code: Dino-H』は初代PlayStation風のグラフィックで描かれる、ステルス要素のあるサバイバルホラーゲームだ。

個人開発者のJim Gennisson氏が、サバイバルステルスゲーム『Code: Dino-H』を公開中だ。対応プラットフォームはPC(itch.io)で、無料にて入手することができる。 
 

 
本作は初代PlayStation風のグラフィックで描かれる、ステルス要素のあるサバイバルホラーゲームだ。改題前は『Dinohazard』との名称で配布されており、その名のとおり『ディノクライシス』『バイオハザード』のテイストを強くオマージュしている。本作で脅威となるのはゾンビではなく、恐竜である。主人公は、極寒の地の研究施設で唯一残った生存クルー。しかしすでに食料は底を尽き、施設内にはなぜか小型恐竜のラプトルが徘徊している。生き延びるためには、肉食恐竜たちの目をかいくぐって施設を脱出しなくてはならない。 

全体を通じて往年のサバイバルホラーを彷彿とさせるつくりになっており、カメラはエリアごとに固定。WASDによる操作も現在主流の前後左右移動ではなく、「Wで前進」「A/Sで方向転換」との入力系統になっている。そのため序盤は古式ゆかしい操作方法に慣れるまで時間がかかるかもしれない。逆に、当時のプレイに親しんだ人なら移動するだけで懐かしい感覚を味わえるだろう。 
 

 
活路を切りひらくためには、さまざまな探索が必要不可欠となる。電気施設を復活させるための燃料や扉を閉ざすチェーンを断ちきるための工具、そして脱出用のトラックに乗りこむための鍵など、施設内をくまなく探して必要なアイテムを入手しよう。しかし先述のとおり、研究所の中にはラプトルがうろついている。主人公は武器を一切もっていないため、とにかく気づかれないように探索を進める必要があるのだ。室内にはあちこちに散乱したコンテナなどがあるため、しゃがみとスニーキング移動を駆使して隠密行動を心がけよう。 

万が一見つかってしまった場合、ラプトルはかなり執念深く主人公を追いかけてくる。噛みつかれると主人公が負傷し、移動速度が低下。3回攻撃を受けるとゲームオーバーになってしまう。ただしラプトルはいちど噛みつくとなぜか追跡判定が外れるため、どうしようもない場合は1回噛みつかれるのも有効な策……かもしれない。もっとも確実なのは、ドアを通じて別室に逃げ込み、扉を閉めてしまうことだ。 

 
Jim Gennisson氏はレトロ風ゲームを中心に制作するデベロッパーだ。2020年にはシューティングゲーム『BioCrisis』をリリースした。こちらは奥から手前に迫りくるゾンビをひたすら撃って撃破するゲームで、16色のピクセルアートで描かれるなど、レトロアーケードゲーム風のデザインが特徴だった。『Code: Dino-H』は主題が違えど、Gennisson氏のレトロスペクティブな再現手腕を最大限活かした作品だといえるだろう。 

『Code: Dino-H』はitch.ioにて無料公開中だ。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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