『Apex Legends』最新パッチノート公開。コースティック・マスティフ弱体化にパス小柄削除、ミラボヤ行方不明など盛り沢山
Respawn Entertainmentは3月5日、『Apex Legends』におけるコレクションイベント「The Chaos Theory」を日本時間で3月9日から24日まで開催すると発表した。合わせて最新のパッチノートも公開されている。
「The Chaos Theory」の開催に合わせて、新たなタウンテイクオーバーイベントが発生する。今回の主役はコースティック。キングスキャニオン南端にある水処理施設が乗っ取られ、毒々しい黄色のコースティック専用処理施設が建造された。「クラッシュサイトの燃料漏れが海に到達するのを防ぐため」という名目とのこと。施設の中心から有毒な液体を取り込む実験のため「被検体」が必要だというコースティック博士。施設内では金アイテムなど価値の高い戦利品を獲得できるようだ。ただしトレイラーでは、建物内部が毒性の液体やガスで満たされる様子が確認できる。時間内に収集を終えないとダメージを受けるリスクを負わされるのかもしれない。
ちなみに、本イベントに合わせて、マップ南西に出現していたミラージュ・ボヤージュが姿を消している。「コースティックの処理施設がクサくて萎えた」とのことで、ミラージュがパーティーボートを別のスポットへ移動させたようだ。具体的な位置は明らかにされていないものの、「予想だにしないところ」に出現する予定だという。
また期間限定モードも実装される。「Ring Fury」モードは基本のバトルロイヤルルールに添いつつ、ラウンドごとにリング内にて1つ以上のリングフレアが発生する。リングフレアは時間経過で徐々に範囲を拡大するという。フレア内に入ったプレイヤーは、縮小リングの範囲外に出たときと同様にダメージを受けるとのこと。マップおよびミニマップにてリングフレアの出現前に警告が出るため、早めの退避行動が肝となるようだ。また「Ring Fury」においては、プレイヤーは出撃時に新アイテム「Heat Shield」を与えられている。こちらはリングフレアや縮小リング外でのダメージを防ぐシールドを発生させるアイテムだ。シールド内では回復アイテムの使用速度が50%、復活速度が25%上昇する(リングダメージを防いでいる間のみ)。
Heat Shieldはドロップアイテムとしても入手可能なため、携行しておくといざというとき役に立ちそうだ。ただしその性能はリングのダメージを受けるにつれ徐々に劣化するという。最終リングではあまり長い間使えないため、過信は禁物とのこと。なおHeat ShieldはRing Furyモードの開催期間が終了したのちも通常のドロップアイテムに残るそうだ。またHeat Shieldの登場に合わせて、アイテムインベントリに「Survival Slot」なる専用枠が追加されている。Heat Shieldもしくはモバイルリスポーンビーコン専用のスロットとなり、こちらもゲームモードに恒久的に実装されるようだ。
なおこれまでのテイクオーバーイベント同様、Ring Furyモードは通常のトリオ・デュオイベントと入れ替わるかたちで実装され、ランクマッチには実装されない。ただし従来と異なり、イベント期間中は数日ごとにリングフレアの出現率・タイミング・サイズが上昇していくという。最終的には5段階目までエスカレートしていくとのことだ。
ソロプレイヤー向けの新機能として新たに「Fill Matchmaking」が実装される。こちらはデフォルトでオンとなる機能であり、Fill Matchmakingが有効となっている間は必ずトリオまたはデュオのチームに参加して試合に出ることになる。しかし裏を返せば、Fill Matchmakingをオフにした場合は「ひとりでも」試合に出られるということだ。この場合、他のプレイヤーとマッチングされることなく、ひとりぼっちでトリオ/デュオの試合に放り込まれることになる。
単騎特攻の使い道としては、デイリー/ウィークリーに集中して挑むもよし。ウォームアップとして戦闘に慣れるもよし。マップ上に出現する隠し要素の探索や、使い慣れていないキャラクターを気兼ねなく試すのもいいだろう。トリオマッチにて孤軍でどれだけ生存できるかという縛りプレイにも活用できそうだ。なお試合全体のバランスを鑑みて、一試合につきソロプレイヤーは6名まで。ランクマッチでは同機能は使用不可となっている。
ほかにも「The Chaos Theory」の開催にあわせては、各種レジェンド・武器のバランス調整も実施される。まずはレジェンドについて。調整内容は以下のとおりだ。
・コースティック
—NOXガスグレネードのクールダウンが2分30秒→3分30秒に増加
—NOXガスのダメージが変更。従来の6〜12ダメージではなく、1ティックごとに5ダメージで固定に
・パスファインダー
—パッシブ:小柄を削除
・ジブラルタル
—プロテクトドーム内において回復アイテムの15%速度向上を削除
・ホライゾン
—ブラックホールのクールダウンを2分→3分に増加
・レヴナント
—サイレンスでミラージュのクローク復活・リスポーンとオクタンの高速修復を使用不可能にできるように
・ワットソン
—1秒ごとにシールドが0.5回復するパッシブアビリティを付与(オクタンの回復率の半分)
・ランパート
—爆発物による増幅バリケードへのダメージが200から通常ダメージに
—爆発物によるシーラへのダメージが175から通常ダメージに
まず注目ポイントは、「どう弱体化したらいいかわからない」と開発者を悩ませていたコースティックの調整だろう。開発チームの出した結論としては、コースティックはクールタイム増加がきわめて効果的に作用するレジェンドだという。コースティックのガス関連能力は、チームメイトがガス内でも比較的影響力を受けずに行動できる現状においては、多くの状況において強力すぎるとの判断が下された。ガスダメージを取り除かないまでも大きく低下させることが、キャラクター性を損なわないまま性能バランスをとる上で有効な策として実行されたようだ。今後もコースティックについては注視を続けるといい、今回の弱体化が過度に影響した場合は状況に応じて対策を講ずるという。
パスファインダーについては以前より勝率の健全化に成功したことが伝えられており、ヒットボックスもそれなりの大きさとなっていることから、パッシブ:小柄が削除に。打たれ弱さから脱却することになるようだ。また勝率トップが伝えられるホライゾンのアルティメットアビリティについても、クールタイム増加で弱体化が図られたようだ。ワットソンは以前から「防衛レジェンドのキャラクター性を損なわないまま使い心地の楽しさを模索する」との課題が掲げられていたが、今回は自己回復において新たなパッシブが与えられ強化となった。また長らく改修が続くランパートにも変化あり。リリース当初はバランスを考慮してあえてグレネード弱点を付与していたが、現状を鑑みて不要と判断。増幅バリケードもシーラも、爆発で容易に吹っ飛ばされることはなくなった。
続いては武器周りの調整を見てみよう。
・スコープ
—すべての金ARおよびLMGのデフォルトスコープが2倍HCOGブルーザーに
・マスティフ
—ペレットダメージが13→11に減少
—連射速度が1.0→1.1に増加
・ウィングマン
—全マガジンの弾数が1つ増加(ベース含む)
・ヘムロック
—腰撃ち時の拡散を増加
大きな変更の筆頭はマスティフの弱体化だろう。意図としては、「軽くて早いEVA-8」と「重くて遅いピースキーパー」の中間武器としてのアイデンティティ確立を狙っているとのことだ。マスティフは拡散パターンが扱いやすいこと、一撃のダメージが大きいことから、長らく近距離戦闘にて独壇場を占めてきた。今回の弱体化により、性能のマイルド化が図られているようだ。またヘムロックのバースト時における腰撃ちダメージは、本来中距離で活躍すべきアサルトライフルとしては強力すぎるとの判断が下された。こちらも弱体化により、控えめな性能となるようだ。
またQoL面でもさまざまな調整が図られており、キングスキャニオン全体の戦利品分布が変化。またクレーバー以外のフルキット武器においてスコープを取り替え可能となった。アシスト数やノックダウン数も確認しやすくなるなど、細かな変更が加えられている。詳しくは公式パッチノートを参照してほしい。なお今回のコレクションイベントでも新たな報酬トラッカーや限定コスメアイテムが登場。スーパーレジェンドとしては、バンガロールのパイロットナイフが実装される。イベントアイテムのコンプリートまたはクラフトにて入手できるため、ぜひ歴戦のソルジャーの華麗な太刀筋を堪能しよう。