和風アクションRPG『Ronin: Samurai Redemption』発表、日本語ボイス対応。主なき浪人として北海道の死神を討て

 

デベロッパーのG-DEVS.comは3月3日、3Dアクション『Ronin: Samurai Redemption』のアナウンストレイラーを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は日本語音声・字幕・インターフェースに対応する。 
 

 
本作は1426年、封建時代の日本を舞台とした3Dアクションゲームだ。突如地上に現れた死神は、北の大地・北海道を歪んだ領域へと変え、悪魔の跋扈する死の町へと変貌させた。冥界の生物がはびこる中で、人々は飢餓と貧困にあえいでいる。帝からの救援も届かない絶望的な状況で現れたのが、3人の「浪人」たちだ。師匠が不名誉な自害を命じられた侍たちは、復讐の誓いを立て、運命へ立ち向かうことになる。自害を拒むという恥を雪ぎ、人々を救う英雄となるため、闇の軍勢との戦いへ身を投じることとなる。なお本作では、15世紀北海道にも室町幕府の力が及んでいる設定になっているようだ。 

本作は、3人の異なる浪人たちのスキルを利用してモンスターと戦う三人称視点のアクションゲームだ。鍵となるのは「Ki Powers」と呼ばれる特別な力。Kiを利用することで、剣戟だけでなく魔法のような神秘的なスキルを利用できるようになるようだ。トレイラーでは雷をまとった斬撃を放つ様子が確認できる。画面には「Ki」のゲージが表示されており、戦いの中で何らかの手段でパワーを集めてスキルを発動させるものと思われる。 
 

 
和風な世界観ながら、敵となる悪魔たちはダークゴシックRPGを思わせる異形の姿をしている。たとえば「オニ」は日本昔話のようなツノの生えた巨人ではなく、いくつもの人間の腕が絡まったようなグロテスクなデザイン。ほか、筋骨隆々たる体躯をもつ「ヘイケガニ」との一騎討ちや、森の木々ほどの背丈をもった「ストーカー」といった敵と対峙することになる。またゲームを進めていく上では、「村人を助ける」などのクエストも発生する。通常どおり依頼を引き受けるほか、多くの場面で「自害する」という選択肢を選ぶことができる模様。誉のために自ら命を絶つか、恥を受けてなお生き延びる道を選択するかはプレイヤー次第となるのだろう。 
  

 

 
開発を手がけるG-DEVS.comは2020年に設立された新興のスタジオだ。現在は『Ronin: Samurai Redemption』以外の作品も並行して制作中。オークたちのリーダーとして集落建設を取り仕切るストラテジーゲーム『Orc Warchief: Strategy City Builder』や、中世の英雄ロビン・フッドとして拠点建設と戦いに明け暮れる『Robin Hood – Builders Of Sherwood』など多彩な作品を開発している。いずれもヨーロピアンファンタジー色が強く、中世日本が舞台の『Ronin: Samurai Redemption』はラインナップの中でも異色のチャレンジ作。スタジオ公式ページでは「世界中のデベロッパー」が在籍していると謳っており、多国籍なチームで開発を進めていることがうかがえる。 

『Ronin: Samurai Redemption』はPC向けにSteamにて配信予定だ。