動画: Metroidvania系アクション『Chasm』ティーザートレイラー
探索と成長要素がある2Dアクション(いわゆる”Metroidvania”)『Chasm』のティーザートレイラーがボックスアートとあわせて公開されています。2013年のGDC段階のものと比べてみると進歩は一目瞭然。スタート地点付近と思わしきステージの演出にかんしては Kickstarter 用のトレイラーから大きな変化はないものの、わずかながらも増えたオブジェクトや画面の尺などから視覚的にリッチな印象をそこはかとなく受けます。また、 キャラクターのモーションが増加している点も見逃せません。
ゲーム部分について読みとれるのは、まず敵ノックバック要素が強調されていること。プレイアブル出展されていた GDC バージョンでは創り込みの浅いゲーム特有の「安っぽい軽さ」が見え隠れしていましたが、トレイラーからは(それでゲームが面白くなるのかどうかはともか く)当てた攻撃の重厚感が伝わってきます。また、”せり上がる針”や”壁一面針”などお約束のレベルデザインも織り込まれており、おそらくは霞がかった頭 でプレイすることを許してくれなさそうです。
本作の詳細について軽くおさらいすると、今は大手ゲーム開発会社からはまともなタイトルがリリースされなくなって久しい Metroidvania 系タイトルとして昨年初頭ごろから注目を集めていたインディー作品です。上述のとおり GDC にも出展していたものの資金繰りは(当たり前ですが)楽ではなかったようで、昨年4月に Kickstarter に登場。Backer を募った理由の1つには「生活費」とあり、直球の男気と切実な背景がにじみ出ていました。目標額の15万ドルを達成したのは残り5日時点。余裕綽々ではあ りませんでしたが、適正ラインを見切った絶妙の判断だったともいえます。
「2D世界を探索しながらアクションしたい!」ニーズは日本国内ではここのところ”同人”のフィールドで満たされてきた一側面があります。ワールドワイドで活躍する/せざるをえないインディーゲームシーンにて眷属が生まれようとしていることは感慨深くもあり、そしてもはやメインストリームとはなりえないジャンルなのかと嘆息せざるをえないことでもあります。
(via Mod DB)