SIEが「PS5向け次世代VRシステム」を開発中と表明。ケーブル一本でPS5にすっきり接続、新コントローラーのヒントも
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2月23日、PS5向け次世代VRシステムの開発を進めていることを明らかにした。まだ開発の半ばであり、2021年に発売する予定はないとのこと。
SIEは、PS4向けバーチャルリアリティシステムとしてPlayStation VRを2016年に発売。2019年末時点で500万台を販売している。『Beat Saber』や『サマーレッスン』などのVR専用タイトルのほか、『バイオハザード7 レジデント イービル』や『テトリス エフェクト』などVRでもプレイできる対応タイトルも数多く配信され、家庭用向けVRデバイスとしての市場を切り拓いた存在のひとつだ。PS VRはPS5でも利用可能で、SIEとしても継続的にプッシュしてきた。とはいえ、ファンからはそろそろスペック的なアップデートを求める声が聞かれるようにもなっている。SIEは、PS4からPS5に世代交代したことを受けて、PS VRも次世代に移行させるようだ。
SIEプラットフォームプランニング&マネジメント統括責任者の西野秀明氏は、今回発表したPS5向け次世代VRシステムについて、飛躍的な進化を遂げて究極のエンタテインメント体験を実現するとコメント。これまで以上の没入感、そしてさらに研ぎ澄まされた「センス・オブ・プレゼンス」を体験できるだろうとした。
また、製品の詳細は明かされていないものの、より具体的な情報として、解像度や視野角といったものから、トラッキングや操作方法に至るまで、PS4向けPS VRで培ってきた知見を次世代VRシステムに活かすとしている。また、ケーブル一本でPS5にすっきりと接続でき、高精度のビジュアル体験と同時に、使い勝手の向上を実現するという。さらに、いま取り組んでいる数ある技術的革新の中には、新しいVRコントローラーがあるとのこと。新コントローラーはDualSenseの特徴的機能を搭載し、エルゴノミクス(人間工学)を重視したデザインになるそうだ。
PS5向け次世代VRシステムは、2022年以降に発売されるものとみられる。また、デベロッパーは対応タイトルの開発をすでに始めているとのこと。続報に注目したい。