天まで届きそうな塔を小さな主人公が登っていく“垂直”2Dローグライクアクション『Doko Roko』が本格始動へ、雰囲気抜群の最新映像が解禁

インディーデベロッパーのEric Mack氏は、“垂直”2Dローグライクアクション『Doko Roko』のKickstarterを始動した。

インディーデベロッパーのEric Mack氏は、“垂直”2Dローグライクアクション『Doko Roko』のKickstarterキャンペーンを始動した。目標金額は3万ドル、期日は現地時間の11月20日まで。あわせてSteamでの配信を目指しSteam Greenlightへも作品が登録されている。

“垂直”に登っていく2Dローグライクアクション

第137回の「Indie Pick」でも紹介した『Doko Roko』は、Eric Mack氏ひとりによって開発が続けられている作品である。ゲームの舞台となるのは、天国まで届きそうなほど高い「謎の塔」だ。プレイヤーは「塔から追放された者」となり、なぜ自身が追放されたのか、そしてこの塔がなんのために建てられたのかを探らなければならない。

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ベルゼブブの剣

プレイヤーは襲いかかる敵や配置されたトラップに対処しつつ、自動生成される塔を登り続け、様々な武器やマジックスペル、アイテムを収集してゆく。アクション面で特徴となるのは自身の身体の何倍もある「巨大な剣」である。プレイ中には四方八方から敵や敵弾が飛んでくるため、回避アクションだけでなく、この剣で敵弾を攻撃して打ち消すあるいは打ち返すといった対処が必須だ。Mack氏によれば、『Doko Roko』の戦闘は全体的にスピーディーで過激だという。

また『Doko Roko』では、メインウェポンに剣や魔法、サブには複数のアクセサリアイテムを装備できる。そして特徴的な要素として、一部のアイテムを装備するとプレイヤーの能力と姿が変化(トランスフォーム)するという。たとえば「ベルゼブブの剣」を装備すると、プレイヤーの姿は黒くなり移動速度も遅くなる。一方でベルゼブブの剣は強大で、攻撃すると爆発が発生し広範囲にダメージを与えることができるようになるのだ。

“激しいアクション性を備えた2Dローグライクアクション”という紹介は、実はまだ『Doko Roko』の魅力の半分でしかない。トレイラーからもわかるように、本作のビジュアルやアニメーション、サウンドはとても美しく静かだ。『Doko Roko』の非戦闘パートは静寂に包まれており、プレイヤーは激しい戦闘の合間にゲームの世界観や空気感を味わうことができる。ゲーム内には友好的なNPCも存在し、プレイヤーの冒険を手助けしてくれる。

『Doko Roko』はPC/Mac/Linux向けに開発中。Kickstarterでのリワード配達時期を見る限り、リリース時期は2017年10月とされている。Kickstarterでは10ドル以上を支援するとDMRフリーのデジタル版『Doko Roko』が手に入るので、気になるプレイヤーはチェックしておこう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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