Nintendo Switch『スーパーマリオ 3Dワールド』の“橋の形状”が注目集める。ソレに見立てたがる人々

『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』の、“とあるステージの形状”が注目を集めている。橋の形が卑猥なものに見えるとの報告。

任天堂が2月12日に発売した『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』の、“とあるステージの形状”が注目を集めている。『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』は、Wii Uにて発売された『スーパーマリオ 3Dワールド』に調整を加え、新コンテンツ『フューリーワールド』をセットにしNintendo Switch向けに発売したもの。趣向の異なる2つの冒険が楽しめる。ゲームの中身は手堅く作られており好評を博しているが、SNSでは奇妙な部分に視線が集まっている。それは、“ステージの形”である。


話題となっているのは、ワールド4の砦ステージ。ステージ名は「転がる岩の溶岩砦」。溶岩に満ちたステージとなっており、足場には注意しなければいけないほか、踏みつければ投げられる巨大岩の敵ゴロボンが登場。危険は多いが爽快感の高いギミックも用意されている。最後に待ち受けるボスもユニークであり、『スーパーマリオ 3Dワールド』の魅力が詰まったステージだと言えるだろう。


このステージのとある形状が、卑猥だと笑いを誘っている。具体的には、最序盤の部分。ステージを進んでいくと、すぐにPスイッチが並んでいるのが目に入ってくる。ギミックとしては、ひとりプレイの場合は、地面から出てくるゴロボンを踏みつけ、Pスイッチにセット。自分はもうひとつのPスイッチの上に立つことで、橋がかかる。橋の先にはグリーンスターが配置されている関係で、この場所は多くのプレイヤーが通ることになる。

単純に興味深いギミックと認識しているプレイヤーがほとんどだろうが、中にはユニークな物の捉え方をする人々もいる。この橋を絡めたステージの形状を、男性器に見立てたのだ。ふたつのPスイッチは睾丸であり、橋そのものは陰茎。そしてグリーンスターのある足場は亀頭、といった次第だろうか。

TwitterユーザーのAkfamilyhome氏は「彼ら(任天堂)はこれを変えなかった」という文言を添えて、同ステージの画像を投稿。4000件以上のRTを獲得。さらに「溶岩部分に面白スタンプを絶対に貼っちゃダメだぞ!」と白々しく付け加え笑いを誘っている。同投稿が拡散されたのち、さまざまなメディアやユーザーが、「転がる岩の溶岩砦」の序盤の地形が、いかに男性器に見えるか検証しているのだ。

Akfamilyhome氏が「任天堂が変えなかった」と述べているように、このデザインはそもそもWii Uの『スーパーマリオ 3Dワールド』より存在している。移植に際して変更しなかったということだ。普通にプレイしていれば、このデザインを男性器と見なすことはないだろう。Pスイッチを使ったギミックとして合理的な地形デザインであり、性的な示唆を含んでいるとは到底思えない。任天堂が、看板ゲームの中盤ステージにて、突如陰茎描写を仕込むとも考えづらい。Pスイッチがふたつ並んだことでやや睾丸感が出てしまっているものの、ステージのデザイン自体は平易で、単なる偶然と考えるのが普通だ。


とはいえ、“そう見ようとすれば見える”のは否定できない。人間の認知の奥深さがうかがい知れる。任天堂はかつて、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のスティーブ/アレックスの勝利演出をアップデートにより変更した。試合に勝利した時に、スティーブが食べる肉が、モザイクのかかった男性器に見えると話題になったからだ(関連記事)。『スーパーマリオ 3Dワールド』の場合は、誤解を防止するために変更を加えるとしても、ステージ構造を変えるという大工事をしなければならない。グリーンスターも配置されているだけに、うかつにはいじれることはできない。そもそも、男性器に見える人なぞごくわずかである。任天堂がこのステージが男性器に見えかねないことを認識していたかどうかは定かではないが、デザインは変えづらいし、変える必要もなかった、と考えるのは妥当だ。

Image Credit : Kotaku / 任天堂


したがって「転がる岩の溶岩砦」の序盤の橋の形状は、“選ばれしものだけがそう見える”ものである。明らかに男性器ではないが、どのように捉えるかは人々の自由なのだ。普通のプレイヤーにとっては単なるギミックであるが、一方で#よく見るとペニスといったハッシュタグやMildly Penisといったコミュニティの、研究対象として愛されていくことだろう。『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』は、CERO AレーティングにてNintendo Switch向けに発売中だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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