『Celeste Classic 2』発表、無料配信開始。傑作『Celeste』の原型にまさかの続編登場
開発者Maddy Thorson氏とNoel Berry氏は1月26日、『Celeste Classic 2』を発表。itch.ioにて配信を開始した。対応プラットフォームはPC/Mac/Linux。無料でのリリースとなっており、ブラウザ上でもプレイ可能。キーボードの矢印キー、XキーおよびCキーにて操作するほか、ゲームパッドでの操作にも対応している。音楽はLena Raine氏が担当。『Celeste』オリジナルスタッフによって作られているわけだ。
『Celeste Classic 2』は、山登りアクションゲーム『Celeste』リリース3周年を記念して制作されたアクションゲーム。ゲームエンジンはPICO-8を採用しており、Githubではソースコードも公開されている。ゲームとしては前作同様に山登り型の2Dアクションとなっている。穴やトゲに落ちないように、ジャンプを駆使して山道を進んでいく。大きな変更点といえるのは、グラップリングフックの登場。アクションボタンを押すことで、グラップリングフックを横に投げ、つかんだ場所へと移動できる。これにより、横のレイヤーでの複雑な探索が実現されている。ジャンプ、壁つかまり、グラップリングフック。3つの要素を駆使し、より頭脳を用いて山登りを進められていく。主人公はLaniと呼ばれる人物のようだ。
なぜPICO-8なのかというと、『Celeste』はそもそもPICO-8にてスタートしたプロジェクトなのだ。その後商業化を視野にいれ、C#およびMicrosoft XNAにて『Celeste』を開発。そのほか、FNAとMonoGameを使ってプラットフォーム移植がおこなわれた(関連記事)。つまり、PICO-8にてプロトタイプ版を開発し、その後手応えをつかみ他エンジンで開発したという流れ。一方でThorson氏とBerry氏はPICO-8版にも強い愛着を見せていた。結果として、続編が生まれたというわけだ。
もともと『Celeste』については続編を開発する予定はないと伝えられてきた(IGN)。『Celeste Classic 2』に際して、Thorson氏はこの発言を認めつつも、クラシック版を作らないとは言ったことがないと茶目っ気たっぷりに語っている。Berry氏も直近の3日以上をかけて作ったとコメントしている。『Celeste』を成功させた経験もあってか、初代PICO-8版よりも幾分洗練されている印象だ。タイムアタック要素や死亡カウンターも実装されており、おなじみのイチゴもあり。過酷すぎる山登りを完遂した歴戦の猛者も、満足できる仕様となっているだろう。
なおMaddy Thorson氏は、新スタジオExtremely OK Gamesを立ち上げ、現在「EXOK1」と呼ばれる新作を開発中だ。『Celeste 2』の可能性は依然として低そうであるが、『Celeste Classic 2』のアイデアが昇華された商業ゲームが生まれる可能性はあるだろう。『Celeste Classic 2』は、itch.ioにて配信中だ。