『モンスターハンターライズ』体験版で発見されている、笑えたり役に立つ小ネタ集
ニンテンドーeショップにて、1月8日から体験版の配信が開始されている『モンスターハンターライズ』。配信開始時はユーザーが殺到し、アクセス集中によるネットワーク障害が発生。ニンテンドーeショップの緊急メンテナンスがおこなわれるほどの盛況ぶりを見せた。現在は障害が回復し、多くのユーザーが新たな狩猟を楽しんでいるようだ。
体験版では全14武器種を使ってチュートリアル、および2種のクエストが体験可能。大社跡を舞台に、翔蟲によるアグレッシブな新アクションや参戦モンスターの生態を垣間見ることができる。そして体験版内には、これまでに公開されていない新情報も隠されているようだ。そこで本稿では、体験版をプレイしたユーザーによって投稿された小ネタを引用させていただきつつ、知っておくと便利な情報もあわせて紹介していきたい。
卵運搬に革命起きる
『モンスターハンター』シリーズにおいて、討伐・捕獲クエストと並んでシリーズ恒例となっているのが卵の運搬クエストだ。フィールド上の竜の巣から採れる竜の卵や小型モンスターが落とす金の卵などを、拠点の支給品ボックスへと運ぶ納品クエストの一種である。
卵を運ぶ際にはスタミナが徐々に減っていく。ハンターのスタミナが尽きる、モンスターの攻撃を受ける、高所から落下するなどのアクシデントが発生すると、卵を落として割れてしまう。そのため支給品ボックスまでの道のりをマップで確認し、道中の安全を確保しつつ慎重に運ぶ必要がある。過去作の卵運搬クエストにおいて、大胆な運搬方法はクエスト失敗に繋がった。
しかしながら本作においては、その運搬方法に革命が起きている。卵を持ちながら空を飛び、忍の如く俊敏に移動できるのだ。Jima氏が投稿した映像から、その一部始終が確認できる。俊敏な移動を実現したのが翔蟲を用いたアクションのひとつ、疾翔けである。疾翔けは翔蟲を用いてプレイヤーの前方、および上方へと瞬時に移動する。ダッシュよりも素早く移動できるというメリットを持ち、さらにはスタミナを消費しない。スタミナ管理も重要となる卵運搬において、活用すべきアクションといえるだろう。
ただし注意点としては、疾翔け(上方)で到達できる高度よりも高所から落下してしまうと、従来同様に卵が割れてしまう恐れがあるという点だ。あくまで横軸での高速な移動方法として捉えておくといいかもしれない。
“直ドリ”もできる、ガルクの豊富なリアクションが明らかに
Minori氏が投稿した映像には、クエスト目標を余所目にオトモと微笑ましく触れ合う姿が映し出されている。本作から新たに登場する犬を模したオトモのガルク。体験版内でもガルクの可愛らしい豊富なリアクションを堪能することができる。お腹をワシャワシャと撫でてじゃれあったり、おやつを鼻の上において「待て」をしたり、「お手」をさせたりと、まるで愛犬のように触れ合える。もちろん、アイルーともネコジャラシで遊ぶなどのコミュニケーションがとれる。狩猟のかたわら、癒しの一時を過ごすのも一興だろう。
みとろん氏が投稿したのは、ガルクに騎乗して“直ドリ”するハンターの姿。ガルクについては、搭乗時にドリフト可能なことが判明した。ドリフトをおこなうことでガルクが加速。上手く操縦することで、ダッシュ時よりも高速に移動できる。クエストのタイムアタックにおける必須テクニックといえるかもしれない。
ちなみにガルク搭乗時は、ジャンプ中に搭乗解除することで某キャラクターのように乗り捨てが可能。あぎ氏が投稿した映像では、ガルクの無慈悲な乗り捨てがおこなわれている。ガルクを乗り捨てすることでジャンプの高度や飛距離が少し伸びるようだが、その使いどころがあるのかはまだ定かではない。
「上手に焼けました~」ボイス復活
いもけんぴ氏が投稿したのは、本作で肉焼きをおこなう一部始終だ。肉焼きはシリーズお馴染みの要素として欠かせないもののひとつ。まずは生肉を用意して肉焼きセットを使用。すると軽快なBGMが流れるとともに、椅子に座ったハンターが取っ手を掴んでグルグルと回しだす。BGMが終わった間際でタイミング良くボタンを押し、見事美味しそうなこんがり肉が焼ければハンターが肉を空高く掲げる。と同時に、儀式の成功を祝って「上手に焼けました~」というボイスが添えられるのだ。
この「上手に焼けました~」ボイス。テレビCMにも使用されたシリーズの象徴ともいえるもので、シリーズを通して長年採用され続けてきた。しかしながら、シリーズ前作となる『モンスターハンター:ワールド』では聞くことができなかった。厳密にいうと、フィールド上に受付嬢がいる場合は「上手に焼けました~」と声がけが添えられるのだが、従来のものとはニュアンスが異なり、BGMについても若干簡略化されていた。そのためファンの間では、その違和感を憂う声も挙がっていたのだ。
本作においては、お馴染みのニュアンスのボイスが復活。肉焼き時のBGMについても従来の尺に戻されている。憂いの声が反映されたのかは定かではないが、ファンにとっては懐かしさを感じるポイントといえるだろう。ちなみに磯岳知季氏が投稿した画像からも分かるように、前作で消失していた肉焼きセットの支え棒も復活しており、崖際で焼く際に空中で焼けるようになっている。
なお、メニュー決定時などのゲーム内で使用されているSEも『モンスターハンターダブルクロス』以前の懐かしさを感じるものに。BGMについては、過去作でも使用されていた数々の楽曲が和テイストにアレンジされている。
タル爆弾に隠された新要素
こちらは、さぷりめんと(みず)氏が投稿した映像だ。モンスターの睡眠中などに衝撃を与えて使用するタル爆弾。シリーズを通して設置アイテムとされてきたタル爆弾だが、本作では空中へ投げることが可能になっている。
大タル爆弾については、疾翔け(上方)などで空中へ飛び上がった際に使用することで真下へと投げられる。大タル爆弾は3つまで所持できるため、モンスターの近くに大タルを2つ設置後、残り1つを空中から投げつけて起爆するといった使い方ができる。一方の小タル爆弾は、ZLボタンを押しながら使用することで前方へ投げることが可能に。大タル爆弾の起爆用に使用した際、爆発に巻き込まれる心配がなくなった。
ちなみにネコ氏が投稿した映像では、ハンターが睡眠中のモンスターの近くに大タル爆弾を設置する際、ひそひそと小声で話している様子が確認できる。先述した肉焼きの際にもハンター自身が「上手に焼けました~」と喋るなど、ボイスが付いたことで演出の彩りも豊かになっている。
小型モンスターのブンブジナが人気
こちらは、はちぇみちゅ☆トモちゃん氏がブンブジナを撮影した映像だ。ブンブジナはTGS2020の映像にてお披露目された狸獣。映像見聞録第十五項では環境生物として紹介されており、その位置付けが不明瞭だったが、今回の体験版で小型モンスターと判明した。そのまるまるとした見ためやおとなしい生態から、プレイヤーの間では可愛いらしいと評判が良いようだ。
ブンブジナは体外ガスを噴出する性質があり、攻撃すると爆発し、ひっくり返って吹っ飛んでいく。近寄るとハンターに付いてくるので、大型モンスターへ誘導して攻撃すれば爆発に巻き込むこともできるだろう。
空を翔ける武器種ごとのアクション
体験版では本作で登場する全14武器種のアクションが体験可能。大樹氏が投稿したのは、武器種のひとつであるガンランスを抱えたハンターが、空高くまで飛び上がる光景だ。ガンランスの攻撃には、武器から砲弾を放つ「砲撃」がある。体験版にて砲撃を空中で連続しておこなうことで、砲撃の反動で飛び上がれるのだ。重厚な装備を身に纏ったハンターが軽やかに空を翔けていく様は、ユーザーの想像を遥かに超えていたようで注目を集めている。現状でもっともタイトル名の“ライズ”にふさわしい武器なのかもしれない。
過去作で自由にジャンプできる武器種といえば操虫棍だった。自由なジャンプが共通アクションになったことで、一見すると本作ではその長所がなくなったように思える。しかしながら、エム氏が操虫棍に秘められた可能性を示している。エム氏が投稿した映像内では、操虫棍の固有アクションである「跳躍」と鉄蟲糸技を繰り返すことで、他の武器種では到達できない場所まで飛び上がっている。場合によっては、上空を舞うモンスターまで駆け昇り、近接攻撃によって叩き落とすこともできそうだ。
【UPDATE 2021/1/10 12:15】
上方への疾翔と記載していた入力を鉄蟲糸技へと修正
設定しておくと便利なオプション項目
本作にはさまざまなオプション項目が用意されている。デフォルト設定でも存分に狩りを楽しむことができるのだが、より快適に狩りをおこなうために一度オプション項目を確認しておくといいだろう。今回は数あるオプション項目のなかでも、設定しておくと便利な6項目をピックアップしていきたい。
「プレイヤーの透過表示」は、プレイヤーがモンスターや他のキャラクターに重なって隠れてしまう場合に、プレイヤーのシルエットを透過表示するのかを設定する項目だ。デフォルトでは「OFF」設定になっている。マルチプレイにおいてはキャラクター同士が重なるシーンも多々発生するため、「ON」にしてシルエットを表示するようにしておくといいだろう。タイプを切り替えることで、好みのシルエット色に変更できる。
「長押しの調整」は、ガルク搭乗時やイベントスキップ等に使用するボタンの長押し時間を設定する項目だ。デフォルトでは「普通」設定になっているのだが、「短い」に設定することでより早くガルクに搭乗することが可能になる。「長い」に設定することもできるので、しっくりくる長さを見つけてほしい。
「自動納刀の設定」は、武器の抜刀中に自動で納刀するかどうかを設定する項目だ。デフォルトは「納刀する」になっており、一定時間が経つと自動的に納刀してくれる。ただし自動で納刀されるまでの時間は短め。モンスターをいざ攻撃しようという際に納刀されてしまっている可能性も出てくる。武器種によっては抜刀したまま移動する機会も多いため、「納刀しない」に変更しておくといいかもしれない。
「ショートカット操作設定」は、カスタムショートカットの決定操作を切り替える項目だ。デフォルトのタイプ1では、Lボタンを押しながらRスティックを傾けてアイテムを選択。そのままスティックを離すことで選択したアイテムを使用する。一方のタイプ2に設定した場合は、Rスティックを傾けてアイテムを選択後、Rスティックを押し込むことで使用するアイテムを決定する。前者の方が使用手順の簡略化がなされるのだが、誤操作が起きる可能性も高くなっている。一度両タイプの操作感を確認して、好みのタイプを選んでほしい。
「-の操作」は、-ボタンの操作タイプを切り替える項目だ。タイプを切り替えることで、ボタンを短く押した場合、長く押した場合に動作する「マップ表示」「チャットメニュー表示」の割り振りを変更できる。デフォルトはタイプ1で、マップ表示がボタン長押しに割り当てられている。好みによってタイプを変更するといいだろう。
「カメラ距離」は、カメラとプレイヤーの距離を設定する項目だ。デフォルトのカメラ距離がもっともプレイヤーに近く、ダイナミックな視点でプレイすることができる。一方、設定値を最大の100にすると、カメラの距離が離れて全体が視認しやすくなる。こちらの項目も好みに合わせて調整してみてほしい。
体験版のクエスト出発回数制限について
全武器種が収録され、討伐対象モンスター以外にもさまざまなモンスターを狩猟できる今回の体験版。体験版にはクエスト出発回数 が30回までと制限が設けられており、起動時に残り回数が確認できる。このクエスト出発回数の制限は、ユーザーアカウントごとに設定されている。よって、Nintendo Switch本体上の別のユーザーアカウントで起動すれば30回分クエストが楽しめるのだ。複数人で同じ本体を使用している場合も安心してほしい。ちなみに現状の体験版では、セーブデータを削除した場合もクエスト出発回数の制限がリセットされる仕様になっている。
以上のように、多くの新情報が詰まった今回の体験版。翔蟲による新アクションやオトモとの触れ合い、さまざまな武器種やモンスターの特徴を確かめてみてほしい。
『モンスターハンターライズ』は、Nintendo Switch向けに3月26日発売予定だ。製品版では、カムラの里の仲間たちと共に立ち向かう「百竜夜行」などのさまざまなコンテンツが楽しめることだろう。なおパッケージ版の数量限定、ダウンロード版の期間限定特典として、オトモガルクがゴールデンレトリバー風、オトモアイルーがフォレストキャット風の見た目になる重ね着装備などが用意されている。可愛くもちょっぴりシュールなオトモをぜひとも入手しておこう。