洞窟探検2Dアクション『Spelunky』『Spelunky 2』国内Nintendo Switch向けに2021年リリースへ。“すぐに死ぬ”探検家となって地下洞窟を冒険
アメリカのインディースタジオMossmouthは12月16日、『Spelunky』および『Spelunky 2』を国内Nintendo Switch向けに2021年にリリースすると発表した。任天堂の公式情報番組「Indie World 2020.12.16」で明かされた形だ。
※ 映像は海外版のもの
『Spelunky』は、探検家となって洞窟を冒険していく2Dアクションゲームだ。続編となる『Spelunky 2』は、9月にPC(Steam)および海外PS4向けにリリースされており、12月11日に行われた「The Game Awards 2020」のインディーゲーム部門にもノミネートされた作品である。開発元であるMossmouthは、インディー開発者Derek Yu氏の個人スタジオ。本作では前作の作曲家でもあるEirik Suhrke氏に加えて、数々のインディーゲームの移植を手がけるBlitWorksも開発に参加している。
『Spelunky 2』の舞台は、前作から15年後の月に存在する地下洞窟。主人公となるのは、前作主人公の娘であるAnaだ。幼少時に旅立っていった両親を追って月へとやってきたAnaは、両親が残した冒険手帳とカギを発見。カギで開かれた扉をくぐり、ダンジョンに挑む。ダンジョンとなる洞窟内では、ムチによる攻撃やロープを用いた昇降、爆弾を使った壁の破壊など、さまざまなアイテムを駆使しながらフロア内の出口を目指していく。洞窟の構造は自動生成され、モンスターやアイテムの配置場所も遊ぶたびに変わるなど、ローグライク要素が取り入れられている。
シリーズ作品における最大の特徴は“死に覚え”ゲーであること。プレイヤーは、序盤からモンスターやトラップが蔓延る容赦のない難易度のフロアを突破していかなければならない。加えて、さまざまな操作キャラクターがか弱い。そう、タイトルからも分かるように、本作は1983年に発売された洞窟探検アクションゲーム『スペランカー』にインスパイアされた作品なのだ。
操作キャラクターは、モンスターの攻撃や高所からの落下、スイッチに触ると矢が猛スピードで飛んでくるトラップなど、ちょっとした油断ですぐに死んでしまう。おまけに死んでしまうと最初のフロアからやり直しだ。よってプレイヤーは、洞窟探索に何度もチャレンジし、その命と引き換えにモンスターやトラップの特徴を少しずつ覚えていくことになるだろう。いわずもがな、前回より良い結果が生まれた場合の達成感は格別である。
『Spelunky 2』は前作からあらゆる点がボリュームアップ。マップサイズが拡張され、マップ数の増加や隠し部屋の導入によってランダムデザインも多彩になった。水や溶岩が溜まっている場所の下を爆破すれば流れ出すといった、物理演算に基づく液体表現も追加されている。また、道中で収集した財宝を利用、強盗も可能なショップのバリエーションも増加。鳥や犬、ウーパールーパーなどのペットに乗れる新機能も登場する。これら多数の新要素の導入によって、前作を熟知したプレイヤーも苦戦を強いられることになりそうだ。
なお、『Spelunky』は最大4人のローカルマルチプレイに対応している。加えて、『Spelunky 2』はオンラインマルチプレイにも対応する。複数人でプレイすることで、一風変わった展開が楽しめることだろう。
洞窟探検2Dアクション『Spelunky』および『Spelunky 2』は、国内Nintendo Switch向けに2021年リリース予定だ。