SFアダルトRPG『Subverse』2021年Q1にSteamで発売へ。40分に渡るゲームプレイ映像も公開

SFアダルトRPG『Subverse』2021年Q1にSteamで発売へ。『Subverse』の40分に渡るゲームプレイ映像も公開。

アダルトCGアニメーション制作チームStudio FOWは11月29日、『Subverse』をSteamにて2021年Q1(1月〜3月)に発売すると発表した。チャプター形式での配信となり、将来的に追加される新チャプターに関しては追加料金不要となる。また今回の発表にあわせて、動画配信者Arch氏のYouTubeチャンネルにて、40分にわたる『Subverse』の開発者解説付きゲームプレイ映像を公開している。

『Subverse』は、アダルト界の著名クリエイター集団がゲーム業界に殴り込む意欲作として注目を集めているプロジェクト。2019年のKickstarterキャンペーンでは、5万8730人ものバッカーから、目標額10万ポンドを大幅に上回る166万8626ポンド(約2億3100万円)を募るという、Kickstarter史上トップクラスの大成功をおさめた(関連記事)。同作はユーモラスかつセクシャルな18禁のSFアダルトRPG。エロを嫌う禁欲的種族の支配を打破すべく、宇宙船の船長として乗組員(Waifu)たちと一緒に銀河を駆け巡り、卑猥なロボや宇宙海賊たちと戦いを繰り広げる。

アダルト要素が肝とはいえ、ゲームとしてもこだわりを持って作られている『Subverse』。ゲームプレイ面でのジャンルは、ターン制タクティカルRPGと全方位型シューティングとなっている。今回の映像は、アダルト要素ではなく、そうしたゲームプレイ面の説明およびハブエリアである宇宙船の紹介を主眼に置いたものだ。解説をおこなったのは、開発元であるStudio FOWのシニア・プロデューサーMr. Kristoff氏である。


まずはハブエリアとなる宇宙船メアリー・セレスト号の紹介から。船内には艦橋・格納庫・研究室・バー・ロッカールームなど複数のエリアがあり、アイテムの購入や戦闘機の強化、戦場に連れていく生物兵器(Manticore)の開発といったミッションの準備をおこなえる。バーでは収集アイテムとして集めた楽曲をジュークボックスで聴くことができる。

また船内の各エリアではWaifuが待機しており、彼女たちと会話することも可能。Waifuと親しくなればなるほど、より多くの情報を得られるようになり、最終的には恋愛クエストや大人のシーンにつながっていくという。合計9体のWaifuが登場し、そのうち8体は戦闘に参加できる。将来的には、Studio FOWの看板キャラである「FOWCHAN」も隠しWaifuとして追加される予定である。

Image Credit: Studio Fow/Arch


メアリー・セレスト号およびWaifuの外見カスタマイズ機能も搭載予定。Waifuに関しては、髪や目の色のカスタマイズのほか、コスチューム変更もあり。船長室の内装もカスタマイズ対象。Kickstarterキャンペーンのバッカー特典である爬虫類ペットSmenchkinを所有していれば、嬉々としながら自慰行為に励み走りまわるペットを観賞できるという。

いざミッションを始める際には、艦橋から銀河マップにアクセスし、目的地へと移動する。舞台となるProdigium Galaxyは複数の星雲から構成されており、ゲームを進行するにつれてアクセスできる星雲が増えていく。行き先となる星雲・太陽系を決めると、俯瞰視点で宇宙船を動かす画面へと切り替わり、探索が可能となる。そこから着陸したい天体を選ぶとミッションに突入。ミッションはグリッドベースのターン制バトルと全方位型シューティングの2種類がある。

Image Credit: Studio Fow/Arch


ミッションによって登場する敵対勢力が異なり、ターン制バトルの紹介では、ファックボットという、性交と暴力にとらわれたロボット軍との戦いが披露されている。ディルドのついた武器で攻めてくる、いかがわしい勢力だ。まずは戦闘参加メンバーを選択。Waifu1体と、生物兵器Manticore3体の4ユニット編成で戦いに挑む。各ユニットの初期配置タイルを選んだら戦闘開始。攻撃・防御・移動・待機・スキルから次のアクションを選んでいく。Manticoreにはそれぞれ固有のアクティブ・パッシブ・アルティメットスキルがあり、戦闘にてWaifuを支援してくれる。

ユニットのダメージ耐性タイプはアーマーとシールドの2種類があり、アーマーは物理ダメージに強く、シールドはエネルギーダメージに強い。敵味方ともに、ダメージを与える、もしくはダメージを受けるとアドレナリンゲージが溜まり、アルティメットスキルを発動できるようになる。Waifuのアルティメットスキルは特に強力だという。

Image Credit: Studio Fow/Arch


全方位型シューティング形式のミッションでは、選択するWaifuによって異なる特殊武器を使用できる。戦闘機を操り、小惑星を含むさまざまな危険要素を避けながら敵機を撃退していく。小惑星をカバーがわりにするといった使い道もあり。ターン制バトルと同様、敵機はどこか卑猥な造形だ。ターン制バトルと全方位型シューティング、どちらか片方のタイプのミッションだけ選んで遊ぶことも可能だが、そうすると多くの天体や報酬をスキップすることになるため、両タイプのミッションをこなすことが推奨されている。なおシューティングの難易度はカジュアル寄りにしているという。

著名なアダルトアニメーション制作チームながら、アダルト要素だけでなくゲームとしても情熱とこだわりを持って作られている『Subverse』。当初は30時間相当のゲームを予定していたが、Kickstarterキャンペーンでの大成功もあり、計画を大幅に超えるコンテンツ量になる見込みだという。テキスト量としても当初は100ページほどの予定が、数百ページにまで膨れ上がったとのこと。ゲームの最重要要素がセクシャルコンテンツであることは間違いないとはいえ、しっかりとコンテクストを設け、人々が愛せるようなキャラクターを作ることで、セックスシーンをより一層楽しめるようになると、シニア・プロデューサーであるMr. Kristoff氏は力説している。なおWaifuの台詞はフルボイス対応。フル3Dモデルの乳揺れ物理にも力が入れられている。

*2019年3月公開のシネマティックトレイラー(視聴年齢制限あり)


アダルトRPG『Subverse』は2021年1月〜3月にSteamで配信予定。1月に具体的な発売日をアナウンスするとのことだ。リリース時点では最初の数チャプターおよび3体のWaifuが実装される。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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