『オクトパストラベラー 大陸の覇者』正式サービス開始。前作の数年前を描く、スマートフォン向けのシングルプレイRPG
スクウェア・エニックスは本日10月28日、スマートフォン向けRPG『オクトパストラベラー 大陸の覇者』の正式サービスを開始した。対応プラットフォームはiOS/Android。本作は基本プレイ無料(アイテム課金制)のシングルプレイRPGになっており、対応端末にアプリをダウンロードすれば無料でプレイすることが可能だ。
『オクトパストラベラー 大陸の覇者』は、2018年にNintendo Switch、2019年にSteam向けに展開され、世界累計出荷・ダウンロード販売本数が200万本を突破している『オクトパストラベラー』のシリーズ2作目にあたる最新作だ。
本作の舞台となるのは、前作から数年前のオルステラ大陸。神々の力を宿した指輪に選ばれた64人の主人公たちが、富・権力・名声を極めた巨悪に立ち向かっていく新たなストーリーが描かれる。本作には、コンシューマー向けJRPGにおける一般的なゲームシステムが採用されている。キャラクターを操作して冒険していくフィールド移動や、エンカウント方式のコマンドバトル。レベルアップ・アビリティ(スキル)習得による成長要素や武器・防具などの装備変更。これらのゲームシステムは、日頃からコンシューマー機でRPGをプレイしているユーザーにとって親しみやすいものといえるだろう。
ゲーム開始後、プレイヤーはメインストーリーとなる3つのルートの中から1つを選択する。各ルートでは富・権力・名声と、異なるテーマ性を持つ重厚な物語が章仕立てで展開される。どのルートを選択するか迷うところだが、初期に選択したルートをある程度進めると別ルートの物語も自由に選択できるようになるため、気軽に選択するといいだろう。ルート選択後は丁寧なチュートリアルと共にストーリーが展開されていく。タップ・スワイプ・フリックを用いるフィールドの移動方法や、敵とのバトルの流れを把握しておこう。
本作には、前作の魅力であった数々の要素がスマートフォン向けに実現されている。幻想的な世界観を表現するグラフィックスは、味わい深いピクセルアートに立体的な3DCGの画面効果を加えた「HD-2D」を踏襲。豊かな平原広がるフラットランド地方、雪深く降り積もるフロストランド地方、深き森が続くウッドランド地方といった、地方ごとに深味の異なる風景が再現される。
コマンドバトルにおいては、敵の弱点を突いてシールドポイントを削りきるブレイクや、BP(ブーストポイント)を消費してコマンドの効果や威力を強化するブーストといった、シリーズ独自のシステムによって味わえるバトルの爽快感は健在。加えて、本作ではパーティーメンバー数が最大8人に増加し、前衛と後衛の2人1組・4ペアで構成する隊列の概念が加わった。この変更によって、パーティー編成やアビリティの組み合わせを熟考し、戦局に応じて隊列の変更タイミングを図っていく、進化した戦略バトルが体験できるだろう。
本作では、メインストーリーとは異なる物語を描くサイドストーリーや、各地で出会う旅人にまつわるトラベラーストーリー、町の住民とコミュニケーションを図るフィールドコマンドが存在する。それらの要素では、重厚なテーマ性を持つメインストーリーとは異なる味わいを持ったユーモラスな物語が楽しめる。またメインストーリーのボス以外にも、強敵となるシンボルエネミーがフィールド上に多数存在する。
本作には対人戦やギルドといったシステムは存在せず、ゲームプレイが制限されるスタミナのような概念もない。メインストーリーをひたすら進めるもよし、寄り道して異なる物語を楽しむのもよし、パーティーの戦力を強化してシンボルエネミーを狩っていくもよし。シングルプレイRPGと銘打たれる本作で、心ゆくまで自由に冒険できるわけだ。
なお、正式サービス開始を記念して、本作に出演する豪華声優陣の直筆サイン色紙やAmazonギフト券が当たる「リリース記念キャンペーン」がTwitter上で開催中。応募を希望する方は、公式Twitterアカウントをフォローのうえ、対象ツイート内のツイートボタンから“望むもの”を選んで投稿しよう。なお、応募ツイート内に「求める理由」を追記すれば当選率がアップするとのこと。応募期間は本日10月28日から11月1日までとなっている。また、公式サイト上のSPECIALページでは、主人公64人のTwitterアイコンが配布中だ。
そのほか、2019年7月にオリンパスホール八王子で開催されたライブ「OCTOPATH TRAVELER Break, Boost and Beyond Live!」のライブ音源配信もスタートしている。本作内のシンボルエネミーのバトル楽曲である「バトルアドバンスト」も、ライブアレンジバージョンで収録されているとのこと。興味のある方は、iTunesやmoraなどの各音楽配信サービスをチェックしてみてほしい。