『Apex Legends』レヴナントの待機モーションにビビる「犬」たちが続出。罪なきペットを驚かす暗殺ロボットの悪行
『Apex Legends』きっての悪役レジェンドが、現実世界の罪なき子に被害をもたらしているようだ。ヒーローシューターである本作がとりわけ際立っているのは、各キャラクターに強い個性が与えられている点だろう。マッチ中のボイスにはそれぞれ固有の台詞が与えられ、人格やバックボーンが垣間見える。
独自のキャラクター性は試合中だけでなく、出撃前のロビーでも味わうことが可能だ。ゲームを始める前の待機中もレジェンドたちはそわそわと暇を潰している。ブラッドハウンドならカラスと戯れたり、パスファインダーなら遠くのファンに向けて手を振ってみせたり、各人思い思いに過ごす姿を眺めるのもちょっとした楽しみのひとつだ。
そんなロビーモーションの中でもひときわ印象に残るのがレヴナントの動きだろう。機械の身体をもつ暗殺者は、基本的に所在なく左右を行ったり来たりしている。死神めいた仮面がこちらをじっと見つめているだけでも、かなり不気味な待機画面だ。ところが彼の悪行はここからである。ふらふらうろついているかと思うと、突如黒いもやに包まれるレヴナント。そうかと思うと、いきなり目をぎらつかせながら真っ直ぐこちらに向かって走り寄ってくるのだ。急に暗殺スイッチが入ったかのような演出は、初見なら多少なりとも嫌な汗をかくドッキリだろう。
レヴナントのモーションはお茶目であり悪趣味でもあるが、彼を使い慣れたプレイヤーなら何度も見るうちすぐ慣れる。ところが、中にはそうもいかない被害者がいるようだ。それはユーザーが自宅で飼っている「犬」である。善良な愛犬たちは、ご主人がゲームを楽しんでいる間もおとなしくリビングでくつろいでいることが多い。画面上で動く「何か」は興味深い観察対象であるらしく、ときに主が待機画面で放ったらかしている間も飽きずに眺めている。
そこでレヴナントが悪事を働く。さも無害そうに往復運動を繰り返していた彼は、やにわに牙をむいて飼い犬の方に飛びかかってくるのだ。いくらペットといえども野生の血は衰えていない。急に自分に向かってくる物体はとりもなおさず危険な存在である。したがって、画面の中のレジェンドが近づいてきたときに愛犬諸氏が仰天して逃げ出してしまうのはやむを得ない事態といえるだろう。ネット上には「レヴナントにビビる犬シリーズ」の動画が数多く投稿されている。
ナショナル・ジオグラフィックによれば、犬は人間と同じようにテレビの映像を感知することができる。ただし色覚としては黄色と青しか知覚できないため、使用しているスキンによってはレヴナントの姿が見えづらくなることもあるだろう。その場合、急にコントラストの強い黒い姿が現れて駆け寄ってくるため衝撃度が増す……のかもしれない。また、映像に対するリアクションが鋭い犬もいれば鈍い犬もいる。上に掲載した動画も、前者のラブラドールは飛び退いた瞬間だけしっぽを下げて怯えているのに対し、後者のコーギーは吠えかかりつつもしっぽを振ってじゃれるような構えだ。いずれにしても純真無垢な犬たちの平穏が脅かされるのは許しがたい。人造の悪夢は、かような威嚇行為を厳に控えるべきだろう。
こちらのレヴナントは子猫を驚かそうと様子を伺っていたが、先に猫の興味が逸れて失敗したとのこと。