勘違いジャパンマラソンゲーム続編『Nippon Marathon 2』発表。ニッポン要素が混ざったロンドンなど、おかしな世界を巡るバカゲーに

勘違いジャパンマラソンゲーム続編『Nippon Marathon 2』発表。『Nippon Marathon 2』では、ニッポン要素が混ざったロンドンなど、おかしな世界を巡る究極のバカゲーが目指される。

英国のインディースタジオOnion Soup Interactiveは9月15日、『Nippon Marathon 2』を発表。近日中にKickstarterキャンペーンを開始することを明かした。同作は、絶妙な勘違いジャパンぶりと怪しい日本語によって人気を博した物理演算パーティーゲーム『Nippon Marathon(ニッポンマラソン)』の続編だ。「ブレイブワールドツアー」という副題や、ロンドンのようでどこかニッポンの香りが漂う以下トレイラーの映像が示すように、日本から世界へとスケールアップした作品になる。世界各国の文化に勘違いジャパンを足すことで、カオスさもパワーアップしてくれそうだ。


前作『Nippon Marathon』は、「外国人から見た勘違い満載の日本」をテーマにしたマラソンゲーム。クレイジーな見た目のキャラクターたちが障害物やハプニングだらけのコースを駆け抜ける、4人同時対戦型のパーティーゲームとなっている。セーラー服を着たおじさん、エビの着ぐるみを着た男、イッカクの着ぐるみを着たお姉さん、犬人間。怪しいキャラクターを操作し、日本をテーマにした怪しげなマラソンコースを走り抜ける。障害物を避け、道中に落ちているフルーツを他プレイヤーにぶつけて妨害したり、レース中に突然始まるミニゲームで息抜きしたりしながらゴールに向かうのだ。

『Micro Machines』シリーズと「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」の組み合わせを目指して作られたという『Nippon Marathon』。「ベギン、勇敢な、走る……行く」という意味不明なスタートの合図、「カニのように贖う」といったわかるようでわからない表現、わざとらしい日本人風のアクセントで話す英語実況など、ヘンテコな日本要素が多分に含まれており、日本語ローカライズ版においても、「海外の会社が翻訳した、間違っているようで間違ってない日本語」をあえてそのまま使用。意図的にずらした、ツッコミどころ満載のゲームとなっていた。

*前作『Nippon Marathon』国内版のプロモーション映像

開発陣いわく、続編となる『Nippon Marathon 2』は究極の“Bakage”(バカゲー)。キテレツな障害物レースを勝ち抜くことが目的であり、物理演算を取り入れたカオスな展開と、プレイヤーのスキルを融合することで、唯一無二の体験が届けられる。前作では日本各地を舞台にマラソンという名の障害物レースを繰り広げていた。新作ではイギリス、アメリカ、フランスなど、世界各国を巡るワールドツアーが組まれる。

グラフィック面で進化を遂げるだけでなく、敵を掴むアクションや、キャラクターごとの固有ムーブも使用可能。たとえばイッカクの着ぐるみをきた女性エリザベス・ニシボリは、「ユニコーンレイジ」という固有ムーブを使えるそうだ。キャラクターによって基本性能が異なり、固有アニメーションも用意されるという。そのほか手裏剣のように使えるスターフルーツといった新武器も加わり、『Nippon Marathon』らしいはちゃめちゃぶりが遺憾なく発揮される様子。なお二足歩行犬スヌグル・マエストロがイーロン・マス◯になった経緯といった、これまた奇想天外なキャラクターのバックストーリーも新たに追加される。


近日中に実施されるKickstarterキャンペーンでは、Steam/Nintendo SwitchおよびパブリッシャーexA-Arcadiaによるアーケード版の開発にあたり、必要資金を調達することが狙いとなる。ストレッチゴールを達成すれば、ビジュアルノベル風のストーリー、ローカライゼーション、Steam Workshop対応、オンラインモードの実装が実現する。特にオンラインモードについてはコミュニティからの要望が多かったという。Kickstarterキャンペーンに成功し、念願のオンラインモード実装なるか。

なお開発元のOnion Soup Interactiveは別途、『UEDI: Shadow of the Citadel』という三人称視点アクションゲームも開発中。今年6月に期間限定で配信されたデモ版では、『Nippon Marathon』のキャラクターが登場する場面も確認できた。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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