歩行兵器が活躍するRTS『Iron Harvest』配信開始。第一次世界大戦後の欧州が舞台のディーゼルパンクストラテジーゲーム
パブリッシャーのDeep Silverは9月1日、『Iron Harvest』を発売した。対応プラットフォームはPC。9月1日時点ではSteam/GOG.comでの配信が開始済みで、通常版の販売価格は6290円。Epic Gamesストアでは9月2日発売予定となっている。なおストアページの対応言語一覧表には日本語が含まれているが、リリース時点でゲーム内は日本語に対応していない。
【UPDATE 2020/09/02 8:18】
Koch Mediaは9月2日、『Iron Harvest』のEpic Gamesストアでの販売開始を延期すると発表した。予約購入者からの返金に応じるとのこと。
なお別途、開発元のKING Art Gamesは同作の対応言語について、2021年Q1にコンソール版が発売されるまで日本語には対応しないと伝えている。
『Iron Harvest』は、歩行兵器が戦線で活躍する、第一次世界大戦後の架空世界を舞台にしたリアルタイムストラテジーゲーム。『サイズ – 大鎌戦役 -(SCYTHE)』のアートワークで有名なJakob Rozalski氏が築いた「World of 1920+(以下、1920+)」の世界観のもと、ザクセン帝国、ロスヴィエト連邦、ポラニア共和国による大戦が描かれる。開発を担当するのは、ドイツのゲームスタジオKING Art Games。
第一次世界大戦を終え、都市の再建を進めていたヨーロッパ。農民たちが戦場の残骸から兵器を発掘しては活用する「鉄の収穫」の到来だ。田舎の牧歌的風景に溶け込みつつある、多種多様なメックたち。だが各国が復興に向けて動く中、新たな脅威が台頭。謎の組織が欧州全土の支配を目論み、世界を再び戦火の渦に巻き込もうとしていた。
プレイヤーは見下ろし視点で自軍のユニット(兵士・メック)を操作。拠点内に建設物を建てて戦力および防衛網を整えつつ、マップ各所にある資源ポイント(鉄と石油)を確保していく。基本的な勝利条件は、マップ各所にある旗を保持してVP(Victory Points)を蓄積する、あるいは敵拠点の本部(HQ)を破壊することだ。
本作最大の特徴は、ディーゼルパンクの巨大メックを操作できる点。国によって特色の異なる歩行兵器を活かしたバトルが展開される。ポラニア共和国は大国に挟まれており、歩行兵器の武装を強化するための技術も資源も欠けている。そのかわり機動力が高く、歩兵・ヒーローユニットによる攻撃の射程距離が長いという特徴を持つ。ザクセン帝国は機動力こそ劣るものの、耐久性が高く、陣地を固定したまま爆撃を浴びせられる。そしてロスヴィエト連邦は近距離戦に強いユニットが多く、防衛網の突破に長けている。
シングルプレイキャンペーンでは3つの派閥、20以上のミッションを用意。産業と技術に強みを持つザクセン帝国、潜在力は高いものの戦争による疲弊が目立つロスヴィエト連邦、2つの大国の狭間に立つポラニア共和国。それぞれの視点から物語が描かれる。9人のカリスマ的なヒーローの活躍を追いながら、ヨーロッパ横断の冒険に参加せよ。
そのほかのコンテンツとしては、オンラインマルチプレイ、対AI戦のスカーミッシュ、特定条件の達成を目指すチャレンジマップを収録。リリース後の無料アップデートでは、新しいチャレンジやマルチプレイマップなどのコンテンツが追加されていく予定だ。なおオープンベータテストに参加していたプレイヤーは、進行状況とアンロック状況を移行可能とのこと。ただしプレイヤーレベルはリセットされる。
『Iron Harvest』の対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)。コンソール版は2021年Q1にリリースされる予定だ。