サイバーパンク・マルチプレイFPS『The Raid』発表。ホラーゲーム『>observer_』と世界観を共有するPvP/PvEシューター

Feardemicは8月28日、マルチプレイFPS『The Raid』を発表した。サイバーパンク・ホラーゲーム『>observer_』と同じ世界観を持つPvP/PvEシューターだという。

パブリッシャーのFeardemicは8月28日、マルチプレイFPS『The Raid』を発表した。本作は、同社の親会社であるBloober Teamが手がけたサイバーパンク・ホラーゲーム『>observer_』と同じ世界観を持つPvP/PvEシューターだという。

『>observer_』では、カイロンという巨大企業が支配する2084年の世界を描いていたが、『The Raid』でもこの企業が登場。カイロンはVRを用いたトーナメント大会を開催しており、貧困層の庶民がその賞金目当てに参加している。プレイヤーはそのVRトーナメントの参加者のひとりとなり、プレイヤー同士あるいはバーチャルな敵と対戦する。ちなみに、本作自体はVRゲームではないようだ。

ステージには、退廃した環境とさまざまな電子機器を組み合わせたサイバーパンクらしい世界観の施設を用意。入り組んだ環境が多く、ハイペースな接近戦を楽しめるという。また、この施設は複数階にて構成されており、敵を倒しながら上階へと進み、最上階にて待ち受けるボスを倒して報酬を獲得することが目標となる。

武器には、さまざまなタイプの銃器を用意。さらに、プレイヤーはハッキングスキルも持っており、特定のエリアへのアクセスや、周囲の環境の操作、また敵プレイヤーのマインドをハックしての妨害も可能だという。そのほか、トーナメントでの報酬によって、プレイヤーキャラクターの見た目をカスタマイズできる要素も用意するとのこと。

実は本作の販売元Feardemicは、同じく『>observer_』の世界観を用いたFPS『2084』を、2018年からSteamにて早期アクセス販売している。こちらは現時点でPvP要素は存在しないが、上のトレイラーからは『The Raid』と似通った内容であることが分かる。『2084』はもともと社内ゲームジャムから生まれた作品で、前年に発売されたホラーゲーム『>observer_』の世界観の中でFPSを楽しめるとして注目を集めた。

ただ、『2084』向けに予定していたコンテンツや、さらなる要素の拡充を進めるにあたっては、新たな作品をいちから構築した方が容易だったため、『The Raid』として仕切り直すことにしたという。『2084』の開発は現在ストップしており、『The Raid』のリリースをもって配信終了するとのこと。

The Raid』は、PC(Steam)向けに2022年前半に配信予定だ。また『2084』はSteamにて配信中。同作の購入者は『The Raid』をほぼ無料で入手できる予定とされているため、興味のある方は発売までそちらを試してみると良いだろう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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