死者の魂の世話をするマネジメントゲーム『Spiritfarer』配信開始。船を増改築しながら霊魂と暮らし、あの世に送り届ける
インディースタジオのThunder Lotus Gamesは8月19日、『Spiritfarer』を配信した。対応プラットフォームはPCで、海外では各コンソール向けにも発売されている。価格はSteam版が3090円、Epic Gamesストア版が3080円。本作は、死にゆくものをテーマにしたマネジメントゲームだ。
『Spiritfarer』の主人公は、ステラという名の少女。彼女は、この世から去ることとなったSpiritfarerと呼ばれる魂の旅人と出会い、その後を継ぐことになる。Spiritfarerの仕事は、故人の霊魂を船に乗せ、死後の世界へと送り届けること。霊魂は自らの力で逝くことができないため、思い残すことのないよう彼らの世話をするのだ。なお、本作はソロプレイだけでなくローカル2人協力プレイもサポート。その場合2P側は、ステラの相棒である猫ダフォディルとしてプレイする。
本作にてプレイヤーは、先代のSpiritfarerから譲り受けた大きな船で航海。行き先を海図上にて指定し、さまざまな島を訪れることになる。島では新たな霊魂と出会えることがあるほか、街のショップで売買をしたり、木材や鉱物などの資源を獲得したり。島の探索や船内での素早い移動に役立つ二段ジャンプなどの新たなアビリティを獲得できることもある。また船大工のいる島に向かうと、船をアップグレードすることが可能だ。
船に迎えた霊魂はそれぞれ異なる動物の姿として存在し、あの世に旅立つまでは一緒に生活することになる。彼らは、次にすべきことや向かうべき島を、ゲームの進行に合わせて目標として与えてくれるため、頻繁に話しかけることになるだろう。また、彼らの満足度などの状態を確認することも重要である。たとえば、お腹が減っていれば食事を作って提供したい。
船の上には、島などで入手した資源をもとに、さまざまな施設を建設していくことが可能だ。そのひとつとしてはキッチンがあり、島で採取した食材や、船尾で釣りをして釣った魚などを調理できる。霊魂には食の好みがあるため、それに合わせて料理を作って提供してあげると喜ぶだろう。また、畑の施設を作って種を蒔くと、野菜などが育つ。定期的な水やりを忘れないよう注意したい。そのほか、霊魂が寝泊まりする個室などもあり、船を拡張して建てられる施設をアンロックしていくことが、本作のゲームプレイの目標のひとつとなる。
船の施設は、建てた後も自由に移動させることができる。そのため、こなすべきタスクが重なったり、特別なイベントにて船上をあちこち駆け回ることを考え、効率の良い動線を作ることも重要である。とはいえ本作では基本的に、幻想的な世界観の中で時間がゆったりと過ぎていく。霊魂たちはみなステラに温かく接してくれ、彼らとの会話を楽しむことは本作の重要な要素のひとつ。彼らのリクエストに応え世話をする中では、この世でやり残したことを打ち明けてくれることもあり、やがてあの世に旅立つ準備が整えば、Everdoorと呼ばれる特別な地へと向かいお別れすることとなる。
『Spiritfarer』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに国内配信中。Steamでは体験版が配信されているため、興味のある方はまずこちらを試してみると良いだろう。なお、体験版は日本語に対応しているが、製品版は現時点では非対応。開発元によると、新たなパートナーと共にローカライズを進めており、実装には数週間はかかる見込みとのことである。