ダンジョン探索型ACT『Rogue Legacy 2』Steamなどで早期アクセス配信開始。死ぬとクセ強めの子孫に代替わりして冒険を繰り返す
インディースタジオのCellar Door Gamesは8月19日、『Rogue Legacy 2』の早期アクセス販売を、SteamおよびEpic Gamesストアにて開始した。価格は2050円で、8月26日までは10%オフの1845円。Steamでは、前作所有者はさらに10%オフとなる。
『Rogue Legacy 2』は、2013年に発売され高い評価を得たダンジョン探索型2Dアクションゲーム『Rogue Legacy(ローグ・レガシー)』の続編だ。主人公は、とある王国を救うことを目指す一族のひとり。海を渡った先にたたずむ城へと向かい、引き返すことのできない冒険に挑む。
本作のゲームプレイは、基本的には前作を受け継いだ内容となる。プレイヤーは、多数の部屋で構成された広大なダンジョンを探索。剣や魔法、あるいは宙を浮遊し突進してくるなど、さまざまな攻撃スタイルを持つモンスターと戦い、またステージ内に設置された多様なトラップを避けながら、部屋から部屋へと進みボスを目指すのだ。そして死ぬと最初からやり直しとなり、ダンジョンは自動生成されその構造を変える。
新たな要素としては、まずジャンプ中に下方への攻撃をおこなうスピンキックが挙げられる。敵への攻撃にも使えるが、敵やオブジェクトに対して繰り出し上方へ飛び上がることが主な使い道となる。これを活かしたステージデザインも存在し、部屋を上へ上へと連続ジャンプで進んでいくと宝箱を発見できることも。このほか、ダメージを受けた直後にジャンプボタンにて体勢をリカバリーできたり、2か所間を移動できる配管のような設備も追加。この配管を使ったパズル要素もある。
また、メトロイドヴァニアゲームプレイを強化する要素として、新たな能力を習得できる「家宝(Heirloom)」が用意された。家宝をダンジョン内にて発見すると、その能力をフル活用する特別なステージへと転送。それをクリアしないと習得できない。習得できる能力には、たとえば空中でも使用可能なダッシュがあり、立ち回りの多様性やダンジョン探索の範囲を広げることに繋がる。
このほか、グラフィック面も前作との違いとして挙げられるだろう。前作はドット絵グラフィックだったが、本作では手描きイラスト調を採用。2Dに見えるが実は3Dで制作されており、『ローグ・レガシー』らしい表現を維持するよう調整を重ねたという。
先述したように、本作では死ぬと最初からやり直し。そして次回プレイ時には、子孫へとキャラクターがバトンタッチすることが『ローグ・レガシー』の大きな特徴であり、本作でも継承している。候補となる3人のキャラクターが提示されるため、クラスや装備などの情報をもとに選択し、また新たな冒険を始めるのだ。
キャラクタークラスには、剣を武器にするナイトや、弓を扱うレンジャー、斧を振るうバーバリアンなどが存在し、それぞれ特技と魔法も持っている。特技には、たとえば敵の攻撃を防げる盾を構えたり、スタン効果のある衝撃波を発生させたり。一方の魔法では、火の玉や波動砲を撃ったりできる。なお、特技と魔法の発動にはマナが必要。マナは武器で敵を攻撃したり、破壊したオブジェクトからドロップするアイテムにて回復できる。
さらに、キャラクターにはユニークな「特性(Trait)」が備わっていることもあり、こちらもシリーズの特徴のひとつだ。特性はゲームプレイ全体に影響を与える要素で、たとえば画面全体がレトロ調になったり、キャラクターの周囲以外は真っ暗になったり、ステージが天地反転し操作も反転したり。あるいはキャラクターが小人のようだったり、ジャンプ後にゆっくり落下したり、なんと武器を使えないといったものまである。かなりクセが強い内容もあり、難易度が跳ね上がることも多い。ただ前作とは異なり、不利な特性を持つキャラクターには、お金を多く獲得できるなどのボーナスが付加されるようになった。子孫がどのような特性や魔法などを持っているかはランダムのため、毎回新鮮なゲームプレイとなる。
本作は、前作譲りの難易度の高い作品であることから、何度も死んでは代替わりしてプレイを重ねることになるだろう。死ぬと最初からやり直しではあるが、家宝から習得した能力と、前回のプレイ時に入手したお金は引き継ぐことができる。ダンジョンに向かう前には、拠点にて装備・ルーンの購入や、スキルツリーでのアップグレードが可能で、お金はここで消費。ダンジョン探索で設計図を入手すると、ショップにて武器や防具のアップグレードや、ルーンを購入してマナの上限を引き上げるなどでき、これも次のプレイに引き継げる。
スキルツリーでは、上述したショップや新たなキャラクタークラスのアンロック、また攻撃力や体力といった基本ステータスの強化などが可能。こうした恒久的なアップグレードを繰り返すことで、より長くダンジョンを探索できるようになるだろう。そのため特に序盤のプレイでは、目についたオブジェクトは残さず破壊し、また宝箱を探しては開けて、できるだけ多くのお金をかき集めていきたい。
早期アクセス開始時点では、今回紹介したゲームプレイの流れはひととおり実装されており、ランダム生成のダンジョンを構成する部屋の数は700種類以上。ステージ環境としては、序盤の城内と寒冷地帯の洞窟がプレイ可能だ。キャラクタークラスは4種類で、42種類の特性を用意。また、敵モンスターは12種類、ボスが1体登場する。本作の開発を進める中では、これらを含め各種コンテンツをさらに拡充していく予定となっており、約2か月ごとに大きなアップデートを実施。その間には小規模なアップデートもおこなうとしている。現在は英語のみの対応だが、ローカライズも進めていくとのこと。現時点ではどの言語に対応させるかは決めていないそうだが、前作のように日本語にも対応することを期待したい。
『Rogue Legacy 2』は、SteamおよびEpic Gamesストアにて早期アクセス販売中。正式リリースは2021年内の予定で、早期アクセス中盤で価格を5ドル引き上げ、最終的には29.99ドル(約3200円)にする計画だそうだ。また、将来的にはコンソール版のリリースも検討しているとのことである。