バングラデシュ産のタクティカルFPS『Zero Hour』Steam早期アクセス配信開始。リアル志向の渋いチーム対戦シューター
バングラデシュのゲームスタジオM7 ProductionsおよびAttritoは8月13日、チーム対戦タクティカルFPS『Zero Hour』の早期アクセス配信をSteamにて開始した。通常販売価格は1220円で、8月20日までのプロモーション期間中は10%オフの1098円で購入できる。日本語は非対応。
本作は5対5に分かれて戦うチーム対戦FPS。民間軍事企業MS Task Forceの部隊MS Unit-9とテロリストグループ、この2つのチームに分かれて屋内戦を繰り広げる。主なゲームモードは5対5の爆弾解除と人質救出の2つ。攻撃側となるMS Unit-9の5人は、テロリストグループに拉致された人質を見つけ出し、爆弾解除ルールでは人質の身体に巻きつけられた爆弾を制限時間内に解除。人質救出ルールでは人質を連れて建物内からの脱出を目指す。防衛側となるテロリスト5人は、建物内に潜み、攻撃側の任務を阻止するのが目的となる。現在のクイックマッチでは、5ラウンド先取・1ラウンド4分制限という条件で遊べる。
各ラウンドは準備・計画・実行という3つのフェーズに分かれている。攻撃側は準備フェーズでスポーン地点、装備する武器、ガジェットを選択。計画フェーズでは突撃先となる建物の3Dミニチュアマップが表示され、人質の位置を予測すると同時に、マウスで画面に線を引くことで、進入ルートをチームメイトと簡単に確認し合える。そして任務開始の時間がきたらテロリストが待ち受ける建物に突撃だ。
防衛側も準備フェーズの内容は同じ。続く計画フェーズでは、攻撃側が3Dマップで作戦を立てている間に建物内を動きまわり、ドアトラップを仕掛けたり、カメラを設置したり、ブレーカーを落として屋内を暗くしたりと策を講じ、攻撃側の突撃に備える。防衛側が開始早々にスポーンキルを取れないよう、計画フェーズが終わってから5秒経過するまでは建物の外に出られない。またラウンド中に外に出ると、頭上にアイコンが表示され、攻撃側に位置がバレる。そのほかのスポーンキル防止策として、ラウンド開始まで窓を割れず、C4を外にセットできないようにもなっている。
攻撃側は武器5種・ガジェット2種、防衛側は武器1種・ガジェット5種と、役割によって装備の選択肢が異なる。攻撃側がアサルトライフルやショットガン、防弾シールドを持ち込めるのに対し、防衛側の武器はSMGの「MAC-10」一択。よって最初はガジェットのトラップやカメラを有効活用したり、うまく待ち伏せしたりと、武器の火力以外で差を埋めていくことになる。ただ敵を倒せば、武器を奪って自分のものにできる。
マッチ中は、3ラウンドごとに攻守交代。攻撃側の武器、防衛側のガジェットは、交代までの間に持ち込める数に限りがある。攻撃側の武器はチーム全体で各種2品ずつ。序盤のラウンドで強武器を注ぎ込んで負けると、続くラウンドでの装備が貧相になってしまう。敵に奪われるとなおさら厄介。チームとしてのリソース管理も重要になってくる。
実装済みのマップは5種類。いずれもバングラデシュを題材としており、それぞれ特徴が異なる。たとえば住宅マップは地上階の進入口が少ないが、ラペリングによってアクセスできる侵入口が複数設けられている。屋内の階段が1箇所しかなく、待ち伏せスポットになりやすい。テラーハウスは小さな部屋が密集しており、住宅マップとは違ってラペリングによる侵入口は少ない。ホテルマップはひらけた場所が多く、1~4階と地下ガレージエリアから構成される。マップの特性を把握しつつ、ボイスチャット、テキストチャット、Ping機能によってチームメイトとコミュニケーションを取りながら作戦を遂行するのだ。左右へのリーン移動、3段階に分かれた扉の開閉やショットガンによる扉のブリーチングなども戦術的に使いこなそう。なおフレンドリーファイアがあるため誤射には注意。
Steamでの早期アクセス配信は2021年1月までを予定。それまでにゲームの磨き上げや最適化、マップの追加が図られる。開発チームにアニメーターが不足していることから、いくつか粗めのアニメーションが残っているとのこと。ゲームモードとしてはクイックマッチとカスタムマッチがあり、リーグマッチの実装も予定されている。正式リリースに向けて、Co-op対応のPvEモードも追加される見込みだ。価格の変更予定はないという。
まだ荒削りながらも、夜間マップが多めで、じっくりと攻め入るリアル路線のタクティカルFPS体験を追求する『Zero Hour』。現在Steamにて早期アクセス配信中だ。