『サイバーパンク2077』主人公の出自を選ぶライフパスや、武器などを紹介する第2回「Night City Wire」まとめ
CD PROJEKT REDは8月11日、オープンワールド・アクションRPG『サイバーパンク2077』の情報を届ける番組「Night City Wire」の第2回目を放送した。
『サイバーパンク2077』にてプレイヤーは、主人公V(ヴィー)の「ライフパス」をストリートキッド・ノーマッド・コーポレートの3種類から選択することとなる。どの出自を選択するかによってゲーム開始時のプロローグに違いが現れ、ひいてはゲーム全体にも大きく影響していくという。
まず「ストリートキッド」は、本作の主な舞台となる都市ナイトシティで育った人物という設定。ギャングは身近な存在であり、スラングを理解し、貧しい住民の暮らしも知っている。「ノーマッド」は、ナイトシティの外に広がる砂漠地帯バッドランズにてファミリーを形成して暮らしていたが、事情によりファミリーを離れナイトシティに向かうことになるというもの。そして「コーポレート」では、ストリートともバッドランズとも縁遠い、武器メーカーであるアラサカ社で地位を築いた人物となる。
本作では、真のRPGとして初めから終わりまでロールプレイできるようになっているという。各ライフパスに由来する経験は、そうしたゲームプレイにおいても活かされる。放送では、企業の輸送車から盗まれたロボットに関するミッションでの、依頼主の企業重役との会話を例を紹介された。
コーポレートは、行間を読むことやビジネスの駆け引きに長けているという特徴があるため、会話相手の真意を見抜くことが可能。相手の思惑を察知して、会話に新たな選択肢が現れる。ノーマッドの場合は、ロボットがどのようにして盗まれたのかを看破でき、それによって会話の選択肢が増える。一方、ストリートキッドは企業の重役と関わった経験がないため、会話に特別な選択肢は現れないが、得意分野におけるまた別の展開が用意されているとのこと。
上のトレイラーのストリートキッド編にて、Vに名刺を渡していた人物は、パドレという名のフィクサーだという。ナイトシティには仕事を仲介するフィクサーが複数存在し、以前公開されたトレイラーに登場した、金色の義手を持ち葉巻をくゆらすデクスターもそのひとり。フィクサーにはそれぞれ縄張りがあり、パドレはヘイウッドを拠点にする。そこの出身であるストリートキッドのVは最初から彼のことを知っており、ほかのライフパスを選んでもいずれ出会い、仕事の世話になるという。
ノーマッドの出身地であるバッドランズについても紹介された。ナイトシティの周囲に広がるこの砂漠地帯にはいつでも訪れることが可能だが、大きな危険が伴うという。ここは何度も戦場となった過去があり、地球温暖化の影響も受ける過酷な場所。荒野を好むノーマッドか、ほかに居場所がない人々が暮らしている。本作ではバッドランズを舞台にしたミッションも用意され、ここの住民とも接することになるそうだ。
次は『サイバーパンク2077』に登場する武器について。本作の世界では、法律や正義を重んじる警察の存在はもはや過去の遺物であり、銃はナイトシティでの生活に欠かせないものだという。本作の銃は3つのクラスに分類されており、まず「パワー」は旧来の枯れた技術を使ったシンプルかつ安価な銃だ。跳弾を活かした戦闘が可能という特徴がある。
強力な電磁力を使う「テック」の銃は非常に高速な弾を射出し、装甲や壁をも貫通させることが可能。敵の死角から奇襲を仕掛ける際に有効だ。そして「スマート」では、敵に照準を合わせることなくスマートリンクによってロックオンし、ホーミング式の小型ミサイルを射出。物陰にいたり回避しようとする敵であってもリアルタイムで追尾する。
本作は、本格的なRPGでありFPSでもある。開発チームは長い時間をかけてこのふたつの要素の融合に取り組み、その結果生まれたのが、無名の傭兵だったVがナイトシティの伝説になっていく物語だという。ゲームを進める中では、たとえばリロード時間やエイム速度が短くなったり、命中率やエイムしながらの移動速度が上がったりと、Vは武器の扱いに長けていく。
武器は店で買うことができるほか、敵から奪ったり、ナイトシティの各地で発見できることもある。武器にはコモン・アンコモン・レア・レジェンダリーとランクが存在し、希少なものほど威力が高い。店以外で入手できるものには、そうした高価値なものがあるそうだ。レジェンダリー武器を入手するには難しい選択が迫られることがあるが、ほかの武器にはないユニークな能力が備わっているとのこと。
本作では武器の改造も可能。スコープやサイレンサーなどのアタッチメントを装着し、性能を引き上げてゲームプレイの幅を広げることができる。また、武器に小さなチップをインストールするソフトウェア改造という要素もあり、ダメージや精度、連射速度など、武器の性能を変化させることで強化可能。そのほか、非殺傷弾やアーマーを突き破るバイオケミカル弾なども用意されている。
こうした武器には、それぞれ製造メーカーが設定されている。ナイトシティには数多くの武器メーカーが存在するが、アジア系企業が上位を独占しているという。先述したコーポレートとして所属する「アラサカ」はそのひとつ。同じ日本企業である「ツナミ防衛システム」と並び、最高品質のハイテク武器を手掛けている。競合としては、スマートガン市場を牽引する中国企業「カン・タオ」や、品質はそれなりながら大量生産している中堅米国企業「ミリテク」などが存在。このほかにも、それぞれ特徴ある武器を手がけるメーカーが多数登場する。
*キアヌ・リーブス氏演じるジョニー・シルヴァーハンドが率いるゲーム内バンド「Samurai」の音楽は、ハードコアパンクバンドRefusedが担当。
なお本作の日本版においては、分離欠損した人間の切断面などの部分的な変更を含む規制が適用されるが、分離欠損行為自体は海外版と同じく可能。CD PROJEKT REDジャパン・カントリー・マネージャーの本間覚氏によると、今回披露された武器紹介映像でのゴア表現は、日本版でもすべてそのまま楽しめるとのことだ。
『サイバーパンク2077』は、PC/PS4/Xbox One向けに11月19日発売予定。PS5/Xbox Series Xにも対応する予定となっている。